保育士の転職は経験と人柄!子供好きが一番の決め手

ノート

保育士転職

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師のすい喬です。

今まで随分たくさんの生徒を保育学科のある短大や専門学校に送ってきました。

私立はもとより、公立の保育園からの求人もかなりあったのです。

それが公立の場合、今ではたった数人の採用枠に20倍をこえる倍率というのですから、まったく激

変というほかはありません。

短期大学も保育学科だけはかろうじて残っています。

ところが、随分と撤退したところも多いのです。

それもこれも少子化の影響でしょう。

しかし一方では、共稼ぎのために保育園への入所を希望する人は多くいます。

待機児童を減らすために、各自治体も必死で保育所をつくっています。

保育士不足そのものも言われて久しいです。

子育て photo

保育士が足りない。

保育所が足りない。

この現象は当分の間続くものと思われます。

その要因としてやはり保育士に対する待遇が不十分ということがあげられるに違いありません。

公立保育園の保育士に比べ、民間の保育士の給料は7割を切ると言われています。

年間にすると100万円以上違います。

さらに人員のゆとりなども全く違い、厚生や休日などの扱い、年金にいたるまで、なにもかもが異なります。

昨今では小学校の教員の志望者が3倍を切り、2倍に達しないというところまで出てきました。

ブラックと呼ばれる労働の内容が次第にあからさまになってきているからです。

その一方で公立保育園の応募倍率は枠が少ないこともあって、実情は厳しいのです。

では私立の保育園はどうか。

こちらは引く手あまたです。

しかし恵まれている保育園もある一方で、たえず職員募集をしているところもあります。

よほどきちんと調べて就職するということが必要になります。

ここでは就職して数年を過ごし、全体を見回すことができるようになった段階で再就職をする時の話をしたいと思います。

退職告知

女性にとって人生最大の問題は結婚です。

共稼ぎを続けることを前提にするといっても、相手の男性の職業によってその後の人生の選択が大きく変わります。

それだけ、どういう相手と結婚するのかということは大問題です。

恋愛時代と違い、いざ結婚となると、さまざまな条件を冷静に考えなくてはなりません。

またその後の妊娠出産も、女性にとっては一つのエポックメーキングとなる事件です。

一時、職を退くということも考えなくてはなりません。

あるいはその後の再就職まで考えて過ごすということになります。

退職の告知時期として最適だと言われるのは、11月から12月にかけてです。

この頃から次の年の人事配置を考慮し始めるからです。

保育士は普通のOLと違い、1年単位で動くので、翌年の人事を考え始めるこの時期を逃してはいけません。

緊急の場合は最低でも1ヶ月前というのは常識です。

子育て photo

それでは具体的に転職をしたいという決断をする理由はなんでしょう。

賃金
立保育園は別格として、私立の保育園はやはり低水準です。
特に若い時は低く、家に持ち帰ってする仕事も結構あります。
若い保育士を雇った方が賃金が低いままですむため、辞めていくのを見越している保育園も見受けられます。
体力面
多くの保育士は残業や持ち帰り仕事などで労働時間が長く、体力的にきついと感じています。
ある意味、時間外労働にあたります。
子どもを抱っこしたりおんぶしたりといった保育士の仕事がら、腰痛をおこす人が多いのも事実です。
人間関係
保育園は女性が多い職場です。
非常に残念なことですが、些細な事が原因で気まずくなったりしたら、なかなか元には戻りません。
女性特有のグループが出来たりすると、仕事がスムーズに動かなくなります。
保護者との関係
近年は小学校などでよくいわれるモンスターペアレントが、保育園にもあらわれるようになりました。
理不尽なクレームや無理難題を言われて、すっかりノイローゼ気味になる保育士もいます。
以前ならまかせてくれた業務にも、すぐ責任論が覆い被さってきます。
なにか事故があったりすると、訴訟に発展することもあります。

コミュニケーション能力が高ければ、それなりにしのいでいくこともできるでしょうが、そうでない場合は、精神的にかなりの負担になります。

それが原因で、職場に行きたくないということもあります。

このような場合、どうすればいいのか。

いったん現場を離れるというのも一つの方法でしょう。

特に妊娠出産から数年間は子育てに専念するということも選択肢としては有効です。

転職は一通り落ち着いてからというのもいいでしょう。

しかし問題は自分の体力だけではありません。

採用する側にも事情はあるのです。

採用する側はどこをみるのか

一番問題になるのは年齢です。

本音はなるべく長く働いてもらいたいのです。

保育士の採用に使うエネルギーは並々のものではありません。

となると、年齢が気になります。

子育て photo

20代でまだ若ければ、転職も比較的順調にいきます。

ある程度経験をした後ならば、採用する側としても安心です。

30代ではどうでしょうか。

十分に可能です

子育てが終わった段階ならばすぐに採用される可能性があります。

では40代ではどうでしょうか

経験を人一倍していることは言うまでもありません。

問題は体力です。

幼い乳幼児を保育することは、ものすごく体力を消耗します。

採用側は、そのことが一番気がかりでしょう。

実際に若い年齢の保育士たちと良好な人間関係を保っていけるのか。

そこをクリアできれば、可能性は開けると思います。

いずれにしても採用されたら、その日から即戦力として働かなければなりません。

それだけの覚悟をきちんと持っておく必要があります。

基本は過去の経験を一度クリアして、白紙で臨むということでしょう。

余計なプライドが邪魔をするようになったら、それで終わりです。

試験内容

基本的な書類はきちんと書けましたか。

特に履歴書の志望理由書はていねいにまとめてください。

職務経歴書も自分の経験をふまえてまとめましょう。

子育て photo

Photo by yto

試験は基本的に面接と作文、小論文が主体になります。

作文、小論文はないところもあります。

しかしその場で書いてもらうことで、ある程度その人の実像がわかります。

そういった意味で実施するところが多いようです。

テーマ

一番よく出るのは以下の通りです。

1 どのような保育士になりたいか
2 理想とする保育
3 保育士を目指したきっかけ
4 保育士になってどんなことをしたいか
5 これからの保育に必要な事
6 保育士になって活かしたいこれまでの経験
7 保育園の運営方針や設立理念について知っていること

面接

一番気になることは採用したあと、他の保育士と人間関係がうまく築けるかということです。

その他、体力、気力、適性、常識、乳幼児に対する関心などを聞きます。

注意点

身だしなみを整えるということが基本中の基本です。

相手を不快にしないことを第一にすれば、自ずと服装や髪型なども決まります。

基本は、「はきはき笑顔で、大きな声で、簡潔に」話すことです

子どもたちに向けて、保育士は常に明るくふるまう必要がありますし、にぎやかな園児に指示を出す声の大きさも重要な要素です。

さらに、まだ言葉の不自由な園児が相手ですから、簡単にわかりやすく自分の考えを伝えるコミュニケーション能力が絶対に必要です

以上の点などをじっくりと把握してから、転職採用試験に臨んでください。

いくら保育士不足だといっても、採りたくない人はやはりいます。

そうしたことに十分留意しながら頑張ってください。

自分のめざす保育ができる職場は必ずあります。

そのことを信じて前を向いて進んでください。

みなさんの希望がかなうことを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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