介護から介護への転職!次も福祉の世界で働きたい

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介護から介護への転職

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

看護師の小論文についていろいろと書いていたら、では同じ福祉系の保育士、介護士についてはどうなんだろうと考えるようになりました。

以前から保育士を卒業後の進路にしたいという生徒はかなりいました。

都立の専門学校や、短大などにも随分進学させた記憶があります。

しかしマスコミなどによれば、空前の保育士不足だそうです。

保育施設そのものも足りないということです。

少子化が声高に叫ばれる中で、これくらい深刻な問題はありません。

さて、これと同じくらい深刻なのが、介護士不足です

団塊の世代が75才以上となる2025年には介護の必要な人の人数が現在の600万人から800万人になると言われています

その費用も20兆円。

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しかし介護職に就く人の数はあまり増えません。

給料が同世代より10万円低いといわれて久しいのです

これを解決しない限り、慢性的に人員不足から抜け出せないのではないでしょうか。

外国からも介護士養成に挑みたいという人たちが来てくれてはいます。

しかし試験に合格するためには日本語の関門が予想以上に高いと聞きます。

もちろん現在、介護の世界に進みたいという生徒はいます。

専門の福祉系高校への進学の道もあります。

以前は専門学校を出ると、同時に介護福祉士の免許が取得できました。

しかし今は国家試験を必ず受験しなければ、資格はとれません。

今年の1月に行われた試験での合格率は70%だそうです。

以前は50%台の時もありました。

しかし試験に合格し、実際に老人介護施設で働き出したものの、離職する人の数も多いのが実情です。

介護施設の種類

今、簡単に介護施設と書きましたが、実際はいくつにも別れています。

簡単にまとめてみると、以下の通りです。

・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設
・養護老人ホーム
・軽費老人ホーム(ケアハウス)
・介護付き有料老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・健康型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者住宅
・グループホーム

特に社会福祉法人や地方公共団体が運営している特別養護老人ホーム(特養)は、「介護老人保健施設」(老健)とならび「介護保険」が適用される施設の代表と呼ばれています。

もちろん高い費用を出せば入居可能になる老人ホームもあります。

しかし普通はなかなか入居費を払いきれないというのが、実情ではないでしょうか。

よく新聞などにも特養の待機者があまりにも多いという記事がでます。

特養は65歳以上または、介護を必要とする40歳以上64歳以下の人で、要介護度3以上の方が入居対象となります。

公共性が高く、利用料が安く抑えられるところも多く、人気のある施設形式です

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「介護療養型医療施設」(2024年3月末まで移行期間)が廃止された現在、なんとかして費用の安い施設に入るために、該当者は並々でない苦労をしていることと思われます。

また老健は退院直後や要介護認定を受けた方の自宅復帰を目指す施設です。

そのため入所期間もおおよそ3ヶ月から6ヶ月程度と決まっているので、終の棲家にすることはできません。

ぼくの両親の場合は最初グループホームに数年入り、その後新たに建設したばかりの特養を紹介してもらって入居できました。

亡くなってかなりの月日がたってしまったので、はっきりしたことは忘れつつありますが、大変ていねいに世話をしていただき、今も感謝の言葉しかありません。

あの頃はまだ介護保険の制度が始まったばかりで、要介護度の認定なども、いまより緩やかだったように思えます。

近頃は非常に介護認定がきびしいという話もよく聞くようになりました。

介護保険の負担をいくら増やしても不足する施設と職員を賄うことはできません。

そうした意味で介護はまったなしのところに来ているのです

仕事がら、福祉関係の人にかなり知り合いがいます。

介護士の人とも話をしていて、感じるのはまさに仕事の密度が濃いということです。

明らかにそれが退職理由に反映されています。

辞める理由

さてここからはもう少し詳しく、離職の中身そのものを見てみます。

退職したいという理由は看護師の時にも書きました。

それとほぼ同じと考えられます。

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1 人間関係が複雑で閉鎖的
2 慢性的な人手不足で労働量が多い
2 入所者との精神的なつながりが持てない。
4 他の業種に比べて給料が低い
5 サービス残業が多い
6 違法な医療行為を強制される時もある
7 施設の方向性が自分の持つ介護のイメージにあわない

なんといっても、この業種は閉鎖的で人間関係が複雑になりがちです。

狭いワクの中でチームワーク作業が多く、パワハラ、セクハラなどが行われやすい環境にあります。

あるいは利用者の家族の理不尽なクレームが細かな点にまで及ぶと、張り詰めた神経が切れてしまうという指摘もあります。

自分の親にはこれだけのことをして欲しいといった過度な要求をつきつけてくる利用者も多くなっています。

そうした時、同僚の手助けが必要になります。

ところがそれが十分になされない時、疲労が増すのです。

あるいは他の職種の人とうまくいかなくなるということもあります。

看護師、薬剤師、医師、その他の医療関係者が複数配置されているため、相互の人間関係が円滑にいかないというシーンも見受けられます。

つねにチームを組んで働くために、どうしても閉鎖的な環境になりがちです。

スタッフ同士のコミュニケーションがとれないという悩みも多いのです。

また働き方の形が早番、遅番、夜勤、さらに入浴当番などと交錯しているため、スタッフの具合が悪くなると、交代要員を必要とします。

人間関係がうまくいっていない職場では、そうした場面で交代がスムーズにいきません。

さらに非常勤の介護士などが何人も入ると、ローテーションの表をつくるのも並々のことではありません。

あるいは看護師と介護士など多職種連携の職場では知識・経験の違いや収入差から、互いの主張がかみ合わないということもあります。

一度対立すると感情的なしこりが残り、後々まで尾をひくことがあります。

最初はささいなことですが、密度の濃い狭い空間で1日中、顔をあわせているため、それが濃縮されがちです。

最大の原因は人員配置の不足です。

現在のところ、有効な手段がありません。

どうしても朝起きられなくなる理由の大半は、また同じ職場の人間関係の中に立たなければならないのかという苦痛です

これがひどくなると、転職する以外に方法はありません。

その他、給料が割に合わないというのが圧倒的です。

これも介護業界につきまとう問題の本質です。

特に精神的・肉体的負担が大きい割に給料が低いと感じている人が多いようです

夜勤の翌日などは、ほとんど寝て1日が過ぎてしまいます。

体調の管理をよほどきちんとしない限り、必ずどこかで疲れがたまることになります。

介護士に特有の腰痛も大きな問題です。

入浴介助や排せつ介助などで、腰を酷使してしまい病院通いを余儀なくされるという話もよく耳にします。

理想とのギャップもよく語られます。

もともとお年寄りが好きで今の仕事に就いたものの、現実は理想とはあまりに違い、人手不足とあいまって、老人ととじっくり向き合う時間などないのが現状です。

こんなことでいいのかと悩みながら、それでも毎日のワークをこなしていると、生きがいがかんじられなくなるという声も多いのです。

転職の方法

いろいろな条件を総合して、今と違う自分になれる判断したら進んでください。

慌てることはありません。

介護士福祉士の資格はどこでも通用します。

4割から5割の人が他の施設に移っていくというが現状なのです。

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条件を冷静に把握してください。

転職する時の最低の条件

1 最低3ヶ月分の貯蓄がある
2 ボーナスをもらった後でいくらか余裕ができた
3 組織体制の変更があり、これ以上同じ職場で働くのには無理がある
4 違法な医療行為を強要され、拒否できない
5 仕事が全く楽しくない、働く喜びが感じられない
6 私生活や健康に著しい悪影響が出ている
7 セクハラ、パワハラからどうしても逃れられない

このような条件下におかれた時は、転職を考えてください。

では今度はまったく違う業種なのか。

別の福祉施設か。

履歴書には否定的な文言を入れないことです。

特にこれから雇いたいと思っている人に対して、失望させることがないように。

志望理由書の書き方はですます調でていねいに。

前を向いて自分の可能性を切り開いていく気持ちを前面に出してください

面接ではトラブルを抱えていないか、入社しても同じ理由で辞める可能性はないか、などを必ず雇用者側は確認します。

退職理由で前の職場の悪口や批判を言わないことです。

不満があって退職した場合でも、それを志望理由につなげ、前向きな言葉に置き換えます。
これが最も大切なことです。

不満だらけの人を誰が雇いたいと思いますか。

今よりもいい職場は必ずあります。

これからますます必要になる職種です。

ぼくの知り合いは75才まで働いてくれと言われたとこの前、話してくれました。

介護の世界にいる人はとてもやさしい人が多いのです。

介護福祉士だけでなく、別の福祉の資格をとることも考えてみてください。

ケアマネージャーや社会福祉士への道もあります。

あるいは福祉の専門学校の講師という方向もあります。

介護から福祉業界へ進む可能性もさぐってください。

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みなさんが少しでもいい方向に進むことをお祈りしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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