【小論文のキモ】制限字数が800字以内なら論点を1つに絞れ【原発】

学び

課題文型が主流

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回は論点の絞り方について考えます。

近年の入試問題は、課題文を読んでそれに対する自分の考えを書くというパターンのものが圧倒的です。

きっと出題する方も楽なのでしょう。

テーマ型で1行しかないパターンのものは、採点も大変なのです。

なぜか。

わかりやすくいえば、どのようにでも書けるからです。

興味や関心をそのテーマにひきつけていけばいいのです。

その分、内容が多岐にわたります。

採点する側の立場からいえば、非常に点数がつけにくいということになります。

受験生の数だけ、解答のバリエーションがあると考えるのが妥当でしょう。

そこへいくと、課題文型の場合、大きく踏みばすすということはありません。

内容に対する賛否を中心にして、ある範囲にまとまってきます。

それだけ予想がつけやすいのです。

大学が求めている人材を探すのが容易です。

Free-Photos / Pixabay

興味や関心を持っている学生を集めやすいともいえます。

それだけに書き方にはかなり熟達していなくてはなりません。

いくつもの話題を展開してしまうと、それだけで評価が下がります。

なぜかわかりますか。

この受験生は1つのテーマをあまり深く考えることが苦手だ、と判断されがちなのです。

それよりもむしろ内容を絞って、ピンポイントにまとめることを勧めます。

その方が採点者にいい印象を持ってもらえる可能性が高いのです。

どんな場合に論点の数が問題になるのでしょうか。

800字以内なら論点は1つ

ここでは800字以内のケースを考えます。

小論文は基本的に自分の意見を書く場です。

感想をいくら書いても、高い評価を得ることはありません。

全てが論理です。

それ以外にはないと考えてください。

論点はなるべく1つにしぼりましょう。

エネルギーの問題が今、急速に浮上していますね。

背景はロシアによるウクライナ侵攻です。

日本においても燃料費の値上がりが電気代、ガス代などのインフラを直撃しています。

当然、国としても次世代のエネルギーに関して無関心ではいられません。

太陽光発電などを代表とする、再生可能エネルギーを誰もが必要としています。

温室効果ガスの削減は喫緊のテーマです。

現在の石油、石炭の産出量だけでは、賄えなくなるのは、誰の目にも明らかなのです。

しかし今年に入ってからの燃料費の高騰は、予想をはるかに超えるものでした。

今後、電気自動車の普及にともない、エネルギーをいかに安価で、定量的に供給するのかという問題は深刻です。

そこで現在話題になっているのが、次に何をするのかです。

風力発電、バイオマス発電など、生物由来の燃料なども開発は続いています。

しかし絶対量が足りないのは明らかです。

それではどうしたらいいのか。

政府が考えているのは、核燃料による発電です。

おそらく、この問題をメインに据えて、意見を書けという問題も当然出題されるでしょうね。

全世界的には縮小の傾向が明らかでした。

それを覆す勢いの原因になったのが、ロシアによるウクライナ侵攻なのです。

原発回帰

非常に厄介なテーマなので、どのように問題にするのかは、出題者が悩むところです。

流れの発端は東日本大震災です。

事故後、一気に原発を推進するという流れはなくなりました。

日本での災害は、それほどに国民の意識をかえたのです。

しかし2020年頃から、潮目が再び変化しつつあります。

新型コロナウィルスによる景気の悪化や、生活への不安が広がったことが大きいのです。

つまり安い電力が必要だと考える人々が増えたという事実です。

ウクライナの問題が直接の引き金でした。

円安で物価が上昇し、電気代の値上がりが生活を直撃しています。

原発事故が再び起こったらどうするのか。

以前はその問題が前面に出ていました。

しかし今は違います。

そうした流れの中で、既存原発の運転延長も語られ始めました。

最長60年とされていた運転期間がもう少し伸ばせないかという議論です。

期間の上限を撤廃すると、事故の時の責任論に再びつながります。

そこで再稼働に必要な審査の期間などを、カウントしないという奥の手まで登場しています。

あらゆる方法で60年をいくらかでも伸ばせればというのが、政府の方針です。

事故の教訓から生まれた運転期間の制限を、運用で延長するのです。

当然、世論を意識して、ギリギリの選択なのに違いありません。

新しい施設を建設したいという意見も同時に出てきています。

原発は温室効果ガスを出しません。

その意味で、これからの日本の選択は非常にシビアなところにきています。

論理が命

ここまで読んできて、あなたはどう感じましたか。

この内容で、文章をまとめるとしたら、どちらの方向からが書きやすいですか。

YesでもNoでもかまいません。

どちらか1つにまとめてください。

そしてなぜそう考えたのか理由をきちんと書くのです。

あっちへフラフラ、こっちへフラフラというのが1番いけません。

必ず、その結論にいたるまで、1本の道を歩くことです。

当然、それぞれの立場には難問も立ちはだかります。

どちらがいいなどと簡単には決められない要素もたくさんあるのです。

しかしそんなことでは小論文にはなりません。

太陽光の発電効率が悪いと言われれば、確かにその通りです。

それならば、技術革新により、その不備をなんとか乗り越えることを考えなければなりません。

コストの問題は論点にあげやすいかもしれません。

原発は事故がなければ、低コストで済む要素にも満ちています。

しかしそれでいいのかという論点も当然ありますね。

核攻撃の対象に容易になるという弱点を持っています。

いずれの立場でもかまいません。

1つの論点に絞りながら、自分の書きたい論点を着実に積み上げていく。

この姿勢が、なによりも大切なのです。

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自分自身で、問題の核心を考察してみてください。

今回も最後までお付きあいいただき、ありがとうございました。

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