【読者ファースト】主語と述語をセットにして文章を簡潔に【一文一義】

小論文

読者ファースト

みなさん、こんにちは。

今回は文章の書き方について考えます。

基礎の基礎です。

これさえ守れば、ある程度の論文は書けます。

最初に合格答案のレベルを目指しましょう。

これができるようになったら、その次の段階まで説明します。

まず1番最初の地点までいきましょう。

心の準備をしてくださいね。

今までにたくさんの答案を読み続けてきました。

うまい人とヘタな人の文の違いは何か。

一言でいうなら、文章の長さです。

ヘタな人の文章は長いのです。

あれも書きたい、これも伝えたいという気持ちはよくわかります。

だからといって、それを1つの文章に書き込んでしまうのはNGです。

なるべく短文を積み重ねる練習をしてください。

これはけっして極端な話ではありません。

1つの文は最高2行まで。

つまり80字が限度です。

初心者のうちはこれを絶対に守りましょう。

長くなったなと思ったら、2つに区切ること。

その際に主語と述語をワンセットにすることです。

一文一義

難しくいえば、「一文一義」です。

「義」とは意味のことです。

1つのセンテンスは1つの意味だけにします。

例えば、「彼は水が甘いと感じる時もあると思うこともあった」というような文を書かないことです。

これは2つの主語と2つの述語の入った文章なのです。

この程度なら、ある程度理解できます。

しかしこれがもっと長くなると、もう読んですぐ頭に入らなくなっていくのです。

ではどのように書くのか。

「水は甘かった」

「彼はそう感じた」

このように主語と述語をワンセットずつに区切って文を短くしてしまうのです。

これを一文一義主義と呼んでいます。

westerper / Pixabay

ポイントは次の3つです。

①できるだけ短く簡潔にする

②文章は短ければ短いほど読みやすい。

③主語と述語をセットにする。

その結果、読者ファーストに繋がるのです。

初心者ほど、1つの文章にいくつもの意味をもたせようとしがちなのです。

その結果ダラダラと意味が連なり、読みにくいものになります。

もちろん「一文一義」が全てではありません。

その後に次のテクニックへ進みます。

しかし、ここまでをまず習得してください。

修正術をマスターする前に、自分なりの完成形を最初に目指してください。

絶対に80字以上の文を書かないことを約束してください。

文章を書くのが苦手な人ほど、いくら注意しても、長い文を書くのです。

これは添削してきた経験から断言できます。

単調な文

短文で一文一義主義がある程度理解できた人は、当然この書き方だけでは文章が膨らまないということに気づくはずです。

全てを同じパターンにすると単調な文になりやすいのです。

そこで次のような作戦をとってください。

一文二義を織り交ぜるのです。

一文ニ義とは読んで字の通りです。

1つの文章に2つの意味を入れるということです。

その際に当然、文は長くなりがちです。

それでも80字以内にとどめてください。

120字では多すぎます。

必ず途中で論理が破綻するのです。

もっとわかりやすく言えば、言葉が呼応していません。

主語と述語が2つ出てくる文章を繋げるには、当然、接続詞が必要です。

この使い方が最も難しいのです。

これは練習を重ねるしかないでしょうね。

よく言われるのが、接続詞を重ねて使うなということです。

truthseeker08 / Pixabay

「が」という表現があります。

この言葉は大変便利で、「が」で繋げると、いくらでも伸びます。

そのかわり、何を言おうとしているのかがはっきりわからなくなるのです。

逆説の「が」と単純接続の「が」がくっつくと最悪の文章になります。

一生懸命努力したが、成功しなかった。(逆説)

友達の家に遊びにいったが、雨はやみそうになかった。(単純接続)

この2つの混同には十分気をつけてください。

添削の時によく注意するのが「が」で文を繋げるなということです。

特に逆説の「が」はいくらでも文が伸びます。

そして内容が全く読み取れなくなるのです。

修飾語を無駄に使わない

文章が長くなる原因は他にもあります。

その最大のものは修飾語です。

特に形容詞はムダです。

論理的な文章に「大変」「すごい」などという言葉はいりません。

ただのインフレになるだけです。

むしろ読者の胸にストンと落ちるような言葉だけで構成する必要があります。

これは練習をある程度していくと、書こうと思った瞬間に抑制が働きます。

それくらいにならないと文章が上達したとは言えません。

同じ言葉を使いたくなるのも練習が足りない証拠です。

是非、さまざまなタイプの文章に触れてください。

基本は新聞記事の書き方をまねることです。

無駄のない表現で、事実を冷静にまとめていく。

その練習を繰り返せば、読者ファーストのいい文章が書けるようになるはずです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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