しばらく見とれてしまった
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
つい先日のことです。
ある電気店を訪れた時、たまたまこのゲームの広告動画を見ました。
最初は映画の1部かと思ったくらいです。
今までにない経験です。
ものすごいリアリティでした。
ぼくはゲームを全くしたことがありません。
完全な門外漢です。
子供たちがプレイステーションで遊んでいるのを脇で眺めていただけです。
あるいはパソコンショップに流れているモンスターハンターの映像を見るくらいですかね。
格別な感慨を抱いたことはありません。
もちろん「どうぶつの森」とも無縁です。
それがなぜか、この映像には惹かれました。
あまりにもグラフィックが美しかったからです。
ゴーストなんとかというタイトルだけはすぐに覚えました。
プレイステーション用に7月に発売したことも記憶にとどめました。
後で調べようと思ったからです。
「Tsushima」の意味が最初はわかりませんでした。
人の名前だろうと勝手に判断したのです。
これが長崎県の対馬のことだと知ったのは翌日のことです。
オープンワールドというタイプのゲームだということもその時はじめて知りました。
スペクタクルに満ちた美しい画面です。
つい見とれてしまいます。
書き割りのように風景が描写されているのではありません。
どの方向にも進めるのです。
そこに壮大な自然の風景があります。
すごい技術ですね。
ここまでゲームの世界が来ているとは思ってもみませんでした。
3次元の空間がまさに目の前にあるのです。
俯瞰した時の美しさ
高台にのぼって平原を見た時の爽快感は抜群です。
今までのものとは格段にレベルが違います。
とくに日本の原風景をイメージして作図したんでしょうね。
構図が平面的ではないのです。
自分がその時代を生きているような錯覚を覚えます。
全編に和のテイストが溢れています。
幻想的な対馬の光景が見事です。
こんな風景の中に生まれてみたかった。
光が樹々にあたり反射します。
そこに風が吹く。
その風景を見ているだけで心地よさを感じます。
映像にリアリティがあります。
製作したのが日本の会社ではないと聞いて、本当に驚きました。
ソニーの子会社ソニー・コンピュータエンタテインメントが買収したワシントン州にあるゲーム開発会社なのです。
サッカーパンチプロダクションというのがそれです。
このゲームは日本の有名な歴史的事件、元寇の中の「文永の役」をストーリーの基軸にしています。
その着眼力に驚きました。
登場する人物も武士が主体です。
しかし武士の魂を持ちつつ、それだけではモンゴル軍に勝てないため、冥府からの使者として冥人というモードを作り出しました。
これが戦い方のバリエーションを飛躍的に増やしています。
主人公のイメージ
対馬を救うために戦う主人公の名前は境井仁。
時代劇だけに基本的に刀を武器として使いますが、その他の防具にも見ごたえがあります。
ぼく自身はゲームをすることにあまり興味があるワケではありません。
この風景の中に没入できれば、それで十分なのです。
一騎打ちをして相手を倒すことにはなんの興味もありません。
そこに描かれる風景の美しさだけが魅力なのです。
隋分とわがままな話ですね。
神社を訪ね、温泉などにつかるシーンにも興味を持ちました。
さらに和歌を詠んだりもするのです。
それがパワーアップにつながるらしいです。
もちろんゲームをやる人はここで自分のセンスを試されるのかもしれません。
とにかくシナリオが丁寧に作り込まれています。
どうしても武士道の正義だけでは勝てないと判断した主人公が冥人となって闇の世界を漂うという心の葛藤にも興味があります。
またサブストーリーがよく書き込まれていると評判です。
他の登場人物、叔父やマサコ、ユナ、ユリ、イシカワなどにそれぞれの物語があります。
それをじっくりと追いかけていくだけで、時間が過ぎていくのです。
よくぞこれだけの壮大な世界を作り上げたものです。
これは子供向けのゲームではありません。
元々プレイステーションは映像が飛びぬけてきれいなことで有名です。
暮れにはPS5が発売されることになりました。
もう既に予約は完売。
アマゾンなどでは売り出し10分で予定数に達したそうです。
価格も急騰し、販売価格5万円のものが100万円になっていると新聞にも報道がありました。
マップなしの進行
このようなゲームの場合、マップが画面の下の方にあって、それを見ながら進むというパターンが多いのです。
しかしこのゲームにはその類のものがありません。
全ては風が導きます。
ただ風の吹く方向に進んでいけば、目的の場所へ辿り着くのです。
最近のゲームはどちらかというと、ストーリーが選べないものが多いようです。
その点、このゲームには自由度がかなりあります。
意外な展開が待ち受けていたり、特別なアイテムの入手や強敵に遭遇したりすることもあります。
しかし再三書いているように、ぼくにはほとんどどうでもいいことです。
このゲームの中には時にモノクロのシーンが出てきます。
これをKUROSAWAモードと呼んでいます。
もちろん、あの黒澤明監督に対するリスペクトでしょう。
いかにも「七人の侍」や「隠し砦の3悪人」のシーンのように感じられるから不思議です。
アメリカ人の日本文化に対する感覚を知ることができますね。
なんとなく「ラストサムライ」などの映画でみたような武士道に対する憧れを感じました。
ツシマエンジンと呼ばれる特別のグラフィックエンジンを使い、全編を35GBでまとめあげたというのですから驚きです。
PS5でももちろん遊べます。
おそらく全てをストレージに入れてしまうという使い方が可能なのでしょう。
音声がいいのも嬉しいです。
難しい日本語や古語もふんだんに使われています。
どのように日本語版テキストを組み立てたのでしょう。
昨今のゲーム製作はとんでもない人海戦術の成果です。
数年をかけて作ったというだけに、門外漢のぼくもつい見とれてしまいました。
実際にゲームをやってみればもっと面白いのかもしれません。
そこまで進むかどうか、今のところは五分五分でしょうかね。
ゲームなどといって侮っている時代ではなくなりました。
1度試してみる価値はありそうです。
映像の美しさに酔いしれてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。