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【合唱曲・心の四季】吉野弘の柔らかな表現が胸にささる【見えない時間】

合唱曲・「心の四季」は名曲ですね。女声、男声、混声の3つのバージョンがあります。高田三郎の曲も素晴らしいです。それよりもさらにすごいのが、吉野弘の詩です。雪国でみた風景がそのまま、心の情景と重なっているのです。

【汚れつちまつた悲しみに・中原中也】失ったものを無我夢中で追いかけて

中原中也の詩を読んだことがありますか。高校の教科書に必ず所収されています。「汚れつちまつた悲しみに」か「1つのメルヘン」のどちらかでしょうか。悲しみが汚れるとはどういうことなのか。少し考えてみてください。

【僕ならこう考える】思想家・吉本隆明の老年論には絶妙な味がある

吉本隆明は偉大な思想家です。彼の著書に刺激を受け、学びを続けた人はたくさんいます。しかし詩人としての地歩も、思想家としての仕事と並行してかためました。初期詩編は今も大変高い評価を受けています。ここでは彼の老年論について考えます。
学び

【虹の雌雄・蜂飼耳】詩人の持つ独特な感覚をみごとに駆使したエッセイ

国語の教科書に所収されています。難しい話ではありません。しかし、そこから紡ぎ出されるものは豊かで深いです。彼女の詩もあわせてよんでみてください。虹という漢字は雄と雌で違うというユニークな視点でまとめられています。

【詩人・茨木のり子】心に突き刺さって抜けない魂の言葉がせつなくて

茨木のり子を知っていますか。既存の権威と戦いながら、自分の歩いていく道を探し続けた孤高の詩人です。その表現に触れると、心が痛くなります。自分に正直に生きようとすることは、けっして楽ではありません。それでも自分を捨てなかった人の魂の叫びなのです。

【萩原朔太郎・竹】青空を突き抜ける竹の根が神経にみえた詩人の薄幸

日本人は竹が好きです。独特の感性でその美しさを描写しました。ところが詩人萩原朔太郎にそれが神経そのものに見えたのです。感性の鋭さというしかありません。前橋の公園を訪れた時の文章をあわせて掲載させてもらいました。お読みください。

【高村光太郎・智恵子抄】詩人の心を照らし続けた光源【レモン哀歌】

高村光太郎の詩の中に登場する智恵子は実にあどけない魅力的な女性です。おそらく詩人を照らし続けた唯一の光源であったのでしょう。詩集「智恵子抄」は愛情の究極の形をみごとに描いた作品です。ことに「レモン哀歌」は亡くなった後の追慕に満ちています。