上達したい
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、すい喬です。
今回はどうやったら小論文がうまくなるかの秘訣を考えます。
そんなこと言ったって、簡単じゃないんでしょ。
その通りです。
誰でもすぐにうまく書けるようになれるのなら、苦労はしません。
しかしこれからお教えする方法を、確実にこなしてください。
以前より格段に速いスピードで質の高い文が書けるようになります。
日頃からこういう勉強をしていたら、今ほど苦労することはなかったのです。
そのために3つのトレーニング方法をご紹介しましょう。
1度ではダメです。
1日だけでもダメです。
続けて下さい。
これが最も大切です。
その方法とは何か。
①情報の収集(インプット)
②自分の腹に入れる(確実な知識)
③ひたすら書く(アウトプット)
この3つです。
それぞれが別の要素なのではありません。
全部がくっついています。
ワンセットです。
どれが手薄でもいい文章にはなりません。
逆にいえば、3つの要素を実践していけば、確実に腕が上がるのです。
どれを抜いてもダメです。
うまくなりません。
ブログと同じ
手前味噌で恐縮ですが、このブログもついに900本の記事を重ねることになりました。
2年半かかりました。
毎日違う内容のものを書いています。
もしあなたにぼくと同じモチベーションがあれば、すぐに小論文も上達します。
最初の頃、ブログの記事を書くのは大変でした。
内容をどれにしたらいいのか。
頭の中で咀嚼しきれていないことを無理に書こうとすると、すぐに手がとまってしまいました。
それ以上に続けることが大変でした。
今日は休んでしまいたいと思うことも何度かあったのです。
しかし続けました。
おかげで、今は原稿を書くのも速いです。
3000字の原稿を1時間でまとめられるようになりました。
以前からみたら3分の1の時間でできます。
言葉の使い方にも自信が出てきました。
それ以上に、毎日の新聞やネットを虎視眈々と読みあさるようになりました。
ブログの記事にできる内容はないか。
自分の知らなかったことで、他の人のためになることはないか。
これならば、読者が興味を持ってくれるものはないか。
たえずそんなことばかり考えています。
以前なら読み飛ばした記事を何度も読み返したりします。
つまりインプットのための時間が貴重なのです。
たえず、次に書くことを気にしています。
スマホのメモ帳にタイトルだけが並ぶようになりました。
順序は自由
3つの方法はどれも文章を書くために絶対必要です。
たとえ課題文が出るからといって、それだけで小論文は構成できません。
そこにさまざまな内容を付け足していかなければならないのです。
そのために新たな知識を身につけなくてはなりません。
それもただ知っているというレベルではダメです。
いわゆる腹に入っていることが大切なのです。
この表現は知っていますね。
内容を理解しているという意味なのです。
そのために何をすればいいのかはよくわかりますね。
ズバリ必要なのはこれです。
①新聞、雑誌を読む
②インターネットを閲覧する
③自分の身をもって体験する
最も内容を深く知るためには③の自己体験が最も有効です。
しかし全ての内容を自分の経験でカバーするのは無理です。
そこで本や雑誌を読み、ネットで知るのです。
その際に言葉を覚えて下さい。
小論文は論理性が大切です。
教科書にある表現の中でも、どちらかといえば、小説より評論に近い体系をもった言葉を学んでください。
新聞記事の表現方法です。
漢字も同時にです。
できれば違う視点から複眼的に書き込んだものを読みましょう。
あるいは全く別の主張を持った本など、さまざまな角度からのアプローチをしてください。
それを次々と腹へ入れていくのです。
飽きずにアウトプットを
最後は書くことです。
小論文は続けて文章を書いている人には絶対にかないません。
眼高手低にならないからです。
わかりますか。
目ばかりが高くて、手が低いということです。
書きたいことがあっても書けないのです。
スキルが身についていないのです。
同じ言葉を何度も繰り返して使うとか。
表現が稚拙であるとか。
助詞や助動詞の使い方に誤りがあります。
これは文章を書く上で致命的なのです。
どんなに内容が優れていても、アウトプットに時間がかかりすぎたり、不具合があったのでは話になりません。
文章を書くということは1種のプレゼンテーション行為に似ています。
自分の考えを明瞭に伝えることが最大の眼目です。
新聞やネットを読むには、そのための基礎知識が必要なのです。
次々と頭に入れてください。
本当に必要だという気持ちがあれば、驚くほど柔軟に人間の頭は機能します。
モチベーションの差です。
最後は経験でしょう。
これはある意味、限界が多くあります。
足りないところは想像力で補っていくしかありません。
しかし経験の持つエネルギーは何にもまして力強いものです。
それだけははっきりと言っておきます。
あとはひたすら続けるだけ。
試験日まで書き続けることです。
スキルは螺旋階段状に飛躍していきます。
自分を信じてください。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。