【ムカつく・ジェルボールペン】なんにでも腹を立ててばかりではダメ

ノート

ムカつく

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

いつの頃からですかね。

みんながやたらとムカつくようになったのは…。

無礼な若者も時にみかけます。

もっとも若い人だけじゃありません。

誰もがチョーむかついているのです。

1分ごと彼らは手当たり次第にムカついています。

ストレスを発散するところがないのです。

このコロナ禍です。

重症の人しか入院もできなくなりそうだとか。

自宅で療養してくれとか言われても、どうしていいのかわかりません。

ずっと隔離することもできず、結局はみんなうつってしまう羽目に。

これじゃあ、ムカつくなという方が無理かもしれません。

ちなみに辞書によると、ムカつくとは胃の中のものを吐きそうな状態とあります。

それほどつらい世の中になったということなのでしょうね。

自分たちだけで勝手にムカついている分にはいくらか我慢もできる。

お気の毒だというワケです。

しかしよくみていると、本人より周囲の人の方がムカむかついていいような状態ばかりです。

路上飲みをする人はまだいい気持ちで酔っ払っていればいいのかもしれません。

しかし同じ道路を掃除している人もいるのです。

なかにはボランティアで毎日、清掃をしている人もいるのだとか。

みんな我慢しているのです。

他人のせいにすればおさまる年頃は幸せです。

年をとれば、そんなことも言ってられませんからね。

ジェルボールペン

いろいろと考えていたら、ムカつくことを突然思い出しました。

どうでもいいことです。

しかしすぐに忘れてしまいそうなので、ちょっだけメモさせてください。

つまりそれほどのことじゃありません。

実はジェルボールペンとの相性が悪いのです。

今までに何度もいろいろなメーカーのを買いましたが、どれもよくないです。

今までずっと小論文の添削をやっていて、1番使いやすかったのは某メーカーの直液型の水性ボールペンでした。

これはとにかく使いましたね。

何本もまとめて買っておき、答案を真っ赤にしました。

どこがいいのかといえば、ペン先と自分の考えの間に無駄な時間が入らないのです

思いついたことがすぐに字になります。

これが1番よかったですね。

しかし何本買ってもダメなのはジェル型です。

ねばねばしたインクがうまく芯のボールにからまらないのかもしれません。

ある時、買ってきたのがみんなダメで、本当に頭に来たのです。

ムカつきましたね。

geralt / Pixabay

この時はメーカーの消費者苦情処理係に電話までしました。

よほど腹がたったと想像してください。

このメーカーは結構気にいっていたのです。

直液型の水性ボールペンを今でも使っています。

実に手によくなじんで使いやすいのです。

ところがジェルは惨憺たるものでした。

苦情係

その時出てきたのは、かなりの年配で、嘱託の人のようでした。

開発に携わっていたことが、話し方からありありとわかりました。

ジェルの新商品に対する熱意だけは感じられたのです。

しかしダメなものはだめなのです。

この商品には未来がないとぼくは言い切りました。

こんなものをいくら出しても、消費者は買わないと断言したのです。

よくあんなことを言ったもんです。

自分でもちょっとあきれますね。

実はそのメーカーの万年筆を以前に買ったことがあったのです。

1万円ほどしました。

その時の記憶が沸々と蘇ってきたのです。

この時の怒りが二重になっていたのかもしれません。

インクが途切れるのです。

字を書く人ならわかってもらえると思います。

考えるスビードは、インクの出方と密接にリンクしているのです。

インクが出過ぎでもダメ。

出ないのはもっとNGです。

当時、1万円はかなりの出費でした。

100均で買ってくるペンとはワケが違うのです。

もっともこの100均ペンは書き味がとてもいいです。

ただし難はスペアインクがないところですけどね。

こちらはご愛嬌です。

つっぱり

もちろん、ペンはその後取り替えてもらいました。

しかしそれでもインクがとぎれてやっぱりダメなので、違うもっと高額の商品と取り替えてもらったのです。

造反有理とはよく言ったものです。

どう考えてもあの1万円のペンは欠陥商品でした。

その記憶が突然復活したのです。

いろいろと改善点についてアドバイスをしたのがよかったのか、その後会社からボールペンのセットが送られてきました。

開発したばかりの新商品だというふれこみでした。

しかしやっぱりインクが出ません。

ちょっとの間は書けるものの、すぐにかすれてしまうのです。

あれからジェルはやめました。

その話があった直後、ある卒業生が学校へ遊びにきました。

在校中はおなじみのつっぱりでした。

いつだって学校なんかやめてやるという顔をしていたのです。

しかしいろいろあったんでしょう。

実にすがすがしいいい顔をしていました。

友達の親の紹介で、今度はしっかりとした職につけそうだとのこと。

実は成績証明書を取りに来たのです。

人間はこんなにいい顔になるものなのだとしばし見とれてしまいました。

在校中のたえずムカついていた顔はいったいどこへいったのか。

人間やはり他人の飯を食わなければだめですね。

問わず語りに、金銭のトラブルや、先輩とのいざこざがあったことなどを話してくれました。

「先生の家、今度行くからさあ」と本当に嬉しそうに呟きます。

「学校がこんなにいいところだとは思わなかったよ、オレ」

「ほんとに卒業してよかった。友達がいなかったらどうなってたかわかんない。みんなホントすっごくあったかいよ」

若者だって捨てたもんじゃないのです。

みんなムカついているだけではないということだけは、肝に銘じておきます。

当たり前の話ですけどね。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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