【小論文・チャート化】全体の構成をよく考えてから書き出せば合格

学び

考えつつ書くのはNG

みなさん、こんちには。

小論文添削指導歴20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回は書き方の基本について考えましょう。

小論文の問題は60%が課題文型です。

その他にグラフ、図表型なども出題されます。

テーマが1行だけポンと出てくるような問題は大変に少ないのです。

つまり問題文を読み解き、その中にある考え方、意見が土台になると考えてください。

試験問題が配られました。

いよいよ開始です。

字数は60分で800~1200字。

問題も1つだけでなく、3問くらいに分かれています。

ポイントを少しずつ理解するために、ヒントのように設問が配置してあるのです。

順番を守っていけば書きやすいようになっています。

最初は50字、100字程度の問題です。

最後の設問が本命なのです。

小論文を書く時に1番大切なことは何でしょうか。

まず絶対に避けなくてはいけないことをあげます。

それは何を書こうかと考えながらいきなり始めてしまうことです。

これだけはやめましょう。

いい文章になるワケがありません。

どこに船を漕ぎ出すのかをきちんと決めてから航海に出るのです。

海図も見ずに大海原に出ることがどれほど危険かわかりますね。

全体の構図を考え終えてから書き出す。

これを必ず守ってください。

そうでないとどうなるのか。

文章の構成がメチャクチャになります。

何が言いたいのか

採点者は結論までの道のりをみています。

要するに何が言いたいのかを知りたいのです。

わかりやすくいえば結論です。

そこまでの筋道がきちんとしていない文章はいくら美文でもダメ。

博学な知識をどれだけ披露してもNGです。

必要なのは論理性です。

ポイントになるキーワードを課題文から抜き出しましょう。

頭に思い描いたのも余白に書き込んでください。

次にチャート図を描きます。

そんな時間がないという人もいるでしょうね。

逆です。

筋道ができていれば、文章は案外すぐに完成するものなのです。

これは練習を少しすれば、誰にでもできます。

1番難しいのは、ストーリーの構築です。

結論までの道のりが誰にも理解できるものでなくてはなりません。

途中でよじれてしまうような構成の文になったら、そこで終わりです。

そのために必要なのがキーワード相互の関係式なのです。

筆者の考え方に賛成でも反対でもかまいません。

どちらでもいいのです。

問題は構成が支離滅裂でないということです。

わかりやすく、意見のきちんと書けている文章が1番いいのです。

そのためには何が必要ですか。

理由です。

主張を支える理由

根拠と言ってもいいかもしれません。

自分の意見を表明したとしましょう。

賛成でも反対でもかまいません。

なぜそう考えたのか。

これが最大のポイントです。

そこに至るチャートを描き出すこと。

キーワードは必ず筆者が多用した表現の中にあります。

何度も使っているということは、強調したいことの証しなのです。

そこを掘り下げます。

自分はそう考えないと思ったら、その根拠を明確に示しましょう。

そのために最初の構図が必要です。

説明のための理由はいくつも必要ありません。

1つで十分です。

ただしそれが説得力を持つものであること。

なんとくそう思う式の感想文ではダメです。

どうやって説明すればいいのでしょう。

1つの方法は情報収集能力の正しさをみせることです。

きちんとした例示をしましょう。

こんなことがある。

こういう事件があった。

新聞でこんな記事を読んだことがある。

なんでもいいです。

1番いいのはやはり新聞でしょうね。

ネットの記事と違って、記事の内容に関する確認作業を徹底して行っています。

不確かなことは書きません。

校閲と呼ばれるシステムがそれです。

専門のスタッフが全ての記事に目を光らせています。

現代文の授業

読書も大切です。

受験生はまとまった時間をとれないかもしれません。

国語の評論などで思考回路を鍛えましょう。

言葉の使い方、表現力を磨くのです。

実際にトレーニングができるのならやってみるべきです。

事実を書く練習として、絵や音楽を言葉になおすというメソッドもあります。

理論を書く練習としては、筆者の論点に対する反論をあえてするという方法があります。

あらゆる角度から自分自身を鍛えてください。

あなた自身の思考回路を他者に見せるという作業が小論文の試験なのです。

大学に入って、十分に使える論理力、構成力を持っているのかどうかを採点者は知りたいのです。

最後に合格当案と不合格答案の差は何かと訊かれたら、目新しさだと言っておきましょう。

新鮮な視点が約束されていれば、想像力と創造力が同時に備わっているという判断ができます。

これは強いですね。

平凡な文章をただ筆者のあとを追いかけるようにした答案が実際は多いのです。

これは採点をしてきた実感そのものです。

だからこそ、少しでも他の人と違う視点、角度が身についていれば、目立ちます。

非常に有利に働きます。

無駄な言葉を使わず、冗漫にならないように。

ひたすら書く練習が必要です。

今からさっそく始めてください。

必ず結果が出ます。

読み手を悩ませてはいけません。

わかりやすく書くことです。

ことさらに難しい表現を使う必要はないのです。

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あなたの努力に期待しています

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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