100均での失敗
みなさん、こんにちは。
今回は新聞に載っていたプリンターの互換インクの話です。
エコリカという会社をご存知ですか。
ぼくはもっぱらここの互換インクを使っています。
とにかく純正のは高いですからね。
暮れに年賀はがきをプリントしたりすると、お金が飛んでいきます。
だからといって聞いたことのないメーカーの互換品には手を出しにくいのです。
以前、某100均で買ったインクを入れたら、完全にアウト。
プリンターが完全に動かなくなりました。
いろいろとググった結果、ヘッドの部分をぬるま湯につけて洗ったりもしましたが全くダメ。
あの時は本当に悲しかったです。
安物買いの銭失いを地でいきました。
新しくプリンターまで買わなくちゃなりませんでした。
それからしばらくの間は純正品をおとなしく使っていたのです。
しかし高い。
以前、プリンター販売の会社に勤めていた友人に訊いたことがあります。
なんであんなにプリンターは安いのに、インクは高いんだと。
答えは簡単。
ひたすらインクで儲ける営業システムになっているとのこと。
ほんとに高いよねと言ってました。
これにはギャフンでしたね。
何も言えません。
こういう商売をしているから、格安互換インクメーカーが雨後のタケノコのように生まれてくるのです。
インクのボトル
あんまり高いので、インクのボトルから注ぎ足すタイプのを試みたこともあります。
確かにこれは経済的です。
安い。
慣れればどうということはないのかもしれません。
しかし元々手先が不器用なので、ちゃんとカートリッジの穴にインクが入らないのです。
新聞紙を敷いてやってはみたものの手が真っ赤。
この時も悲しかったですね。
その上、このインクがなかなか落ちないのです。
ものすごく強烈な顔料なんでしょう。
手の皮がむけるほどこすってもダメ。
インクの注入タイプはぼくには向いていませんでした。
そうなると、やっぱり安い互換インクの中で信用できる会社のものということになります。
今日の新聞によれば、キャノンを訴えたエコリカという会社はインクカートリッジ市場全体でのシェアがキヤノンやエプソン、ブラザーに続き、業界4番手なのだそうです。
これにも驚きました。
使用済みのカートリッジを家電量販店などから回収してそれに再注入して販売しているのです。
純正品より2~3割ほど安いのです。
時々アマゾンなどで買っていました。
その会社が訴訟とはなにごとだろうと思ったのです。
訴えられた相手はキャノンでした。
インクなしの表示
訴えによれば、キヤノンは2017年9月に発売したインクカートリッジからインク残量を表示するICチップの仕様を変更したのだそうです。
その結果、別のメーカーがインクを再注入してもプリンター上で「インクなし」と表示されるようになりました。
この結果、インクカートリッジ市場では、キヤノンの純正品のシェアが同年12月の84%から今年9月には95%に上昇したとか。
これは独占禁止法違反ではないかというのです。
なるほどキャノンはすごい手を使ったもんです。
純正メーカーはカートリッジのインク残量を把握するためと称してICチップを付けたカートリッジを販売しています。
ここに特殊な仕掛けをしたんですね。
他の業者がインクをつめて再販売しようとすると、インクが入っていませんよというマークが出るのです。
隋分と考えましたね。
エプソンのプリンターも純正品以外を使うと似たようなマークが出るみたいです。
しかし強硬突破すればなんとかなると聞きました。
いずれにしてもインクが売れなくなると、収益が出ませんから各社必死です。
競合する他社を排除しようとしたと裁判所に判断されたら、キャノンは苦戦を強いられることになります。
当分もめるんでしょうね。
インク商法も戦略の見直しをしなければならない段階にきているということでしょうか。
そうなると、プリンター本体を安く売ってインクで儲けるという商売もできなくなります。
最近では大きなタンクみたいなインクを上から挿したままのプリンターも出てきました。
エプソンのエコタンクと言われるタイプです。
ブラザーからもファーストタンクというのが発売されました。
こちらは従来のカートリッジタイプですが、インクの容量がものすごいみたいです。
1年間はとりかえなくていいそうです。
日本人は真面目ですから、これは純正のインクじゃありませんよと警告文が出るようなシステムを作れば、結構高くてもちゃんと使ってくれるようです。
しかしあえて互換インクにすると、どんなことがあっても責任は持ちませんといった脅し文句も出てくるとか。
これだけパソコンが普及し、個人で印刷する人がたくさんいる世の中です。
いつまでも偉そうに純正品じゃないと壊れますよといい続けるのもどうかとは思いますけど。
品質については自己責任
純正品は発色が違うという人もいます。
確かに写真などの印刷をみると、違いがあるかもしれません。
しかし6色分揃えると、かなりの出費です。
それを4色におさえるという互換メーカーの商品もあるそうな。
このあたりはいたちごっこですかね。
知らない人はインクの種類など気にもしません。
ところがこれは大変なことです。
互換インクの中には「顔料インク」と「染料インク」の2種類があります。
選ぶ際は、使用しているプリンタが顔料インク、染料インクどちら専用のものかということに気をつけなければいけません。
そういうことが面倒だという人は、純正品を使ったほうがいいですね。
互換品はどこでも売っているというワケではありません。
圧倒的にネット販売が中心です。
あんまり安いのはかつてのぼくの100均体験が結果を示しています。
やめた方がいいでしょう。
口コミなどもしっかりと読んで、これならばというところから買うことをお勧めします。
単純に安いのを使うとプリンターの故障を招きます。
以前からブラザーなどのにはものすごく大きなタンクをつけるという裏技もあったようです。
興味のある方はご自身で調べてみてください。
いろいろなことを試している人がいます。
ただし全て自己責任です。
嫌な言葉ですが、これが実感に近いものと思われます。
いずれにしてもインクなしに印刷はできません。
上手にお付き合いするしかありませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。