行列のできるおいしいハード系パン屋さんは八王子の団地の奥にあった

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南大沢三丁目団地

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

今回はどうしてもこのパン屋さんのことが書きたくてしょうがありません。

昨日からずっとタイトルを考えていたのです。

わかりますか、南大沢?

知りませんよね。

知ってるとしたらかなりのアウトレット好きか、首都大東京の関係者かも

来年は都立大にネーミングが戻るらしいですけどね。

そこから歩いたら大変。

バスに乗って10分以上はかかるかな。

住所は八王子市です。

周りは閑静そのもの。

音なんかしません。

wir_sind_klein / Pixabay

築30年の公団住宅に囲まれた商店街の中にあります。

よくありますよね。

そこだけシンと静まった商店街。

あれをイメージしてください。

そこにあるのがこれからご紹介する「CICOUTE BAKERY (チクテ・ベーカリー) 」です。

そんな店知らないよという方は、あちこちの東京のパンの有名店が載ってるブログを覗いてください。

必ず10軒のうちに入ってるのです。

マニアなら必ず知ってる垂涎のお店です。

なんだってこんな辺鄙なところにそんなに人気のあるパン屋さんがあるのか。

元は町田市小山ヶ丘にあったそうです。

それがちょっとした縁で2013年3月、ここに開店。

じわじわとお客が増え、潰れたまんまのスーパーの跡地にまで、また別のスーパーがオープンするというおまけまでつきました。

イングリッシュマフィン

ぼくは基本的に並んでまで、ものを買うようなタイプの人間じゃありません。

すごく面倒くさがり屋さんなんです。

どちらかといえば、短気な江戸っ子です。

だから飲食店に並んでまで入るのはイヤです。

しかしやっぱりおいしいという誘惑には勝てません。

ところでこのパン屋さんを探すについては、大変な目にあいました。

こんなおいしいとこがあるんだってと言ってきたのは娘です。

女の人はとにかく、うまい、おいしいに弱い。

Facebookに地図が載っていたので、さっそく車に乗りました。

ところがなんと、その地図が全く違っていたのです。

なぜあそこにあんな地図が載っていたのかは、いまだにナゾ。

場所は多摩ニュータウン通りの南大沢警察署の少し手前、右側に入ったあたり。

(もちろん、そこにはありませんでした。これは念のため)

とにかく暑い日でした。

何年前かな。

ErikaWittlieb / Pixabay

スマホを持ちながら、公園の脇に車をとめて歩き回りました。

ところがどこの角を曲がっても、それらしい店はなし。

だいたいパン屋さんどころか、なんにもないのです。

汗だくになって探しました。

もう一度、車に戻ってそこから歩いてみたものの…。

それでもやっぱりない。

どうしてあの地図があそこに載っていたのか。

仕事が忙しすぎて更新する暇がなかったのかもしれません。

それからしばらくして、やっとみつかりました。

これがまた複雑なところで、一度では無理。

多摩ニュータウンといっても、八王子市に入ったところ。

それもぐにゃぐにゃ曲がった道のさらに奥。

こんなところに本当にそんなお店があるのかねえと呟きながら、ハンドルを握っておりました。

ここみたい。

見ると、なんと駐車場がいっぱい。

青森ナンバーまであって驚いたな。

もちろんお店の入り口には10人以上が並んでました。

入り口といっても、なんの飾りもありません。

もしかしたら前のお店が潰れたときのまんま、何も手をつけてないという感じです。

波形のスレートみたいなのを貼り付けた入り口がどうもそれらしい。

店の名前をかいた看板があるのでもない。

入り口のところによく見ると、店名をかいた札がありました。

娘がさっそく並びます。

ぼくは面倒臭いので、外にあったイスに座って待つことにしました。

何がいい。

なんでもいいよ。

ラインが時々きます。

ほとんど外野選手の気分です。

なんにも期待してません。

いざ食べてみたら

その後もどんどん行列は増えます。

たえず15人くらいはいたかな。

店の中も狭そうです。

どうやらイートインスペースもあるらしい。

外に持ってきて食べてる人もいます。

待つこと30分。

娘がやっと店から出てきました。

何を買ったの?

よくわかんない。

そこいらにあったのを適当にね。

いくら?

3500円くらいかな。

パンをそんなに買ったのか。

だってみんなおいしそうなんだもん。

ぼくは口をあんぐり。

なんの感想もありませんでした。

家に戻ってさっそくカット。

とにかく堅い。

一番驚いたのは食パンの重さ。

こんなに重い食パンははじめてみました。

ハード系だよとは聞いていたものの、ここまですごいとは思いませんでした。

試しに少し切ったのをいただいてみました。

うまい。

文句なし。

使っている食材がいい。

野菜は新鮮だし、ハムも半端ない。

こりゃお昼じゃないね。

もう完全にパーティだというわけで、急遽ワインを出しました。

ゴージャスです。

値段もいいけど、味もいい。

堅さもいい。

深みがあります。

次々とトライしました。

コーヒーだけで食べるのはもったいない。

バターもいいのを使ってます。

東京でも10店に入るだけのことはある。

嘘じゃありません。

ぼくは本当に並ぶのが嫌いです。

でも行列しても買いたいし、食べたい。

そういうパン屋さんっていうのはあるんだな。

チクテベーカリーのこと

チクテベーカリーは2000年、町田市多摩境にあったオーナーのパン工房から始まったそうです。

その後、友人が下北沢で営業しているカフェに、マフィンやパン類を配達。

そのカフェが雑誌「クウネル創刊号」に取り上げられたのがきっかけで、大ブレイクしたとか。

その頃はマフィンがメインだったんですね。

その後、何度か訪れ、ぼくも店内を仔細に点検しました。

スタッフの方達は、まるで修行僧のようです。

「パン道」というものがあるとするなら、皆さん、それを極めたいと考えているんじゃないのかな。

自家製酵母はあたりまえ。

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国産小麦、塩、水でゆっくり発酵させます。

一日で一窯。

ほとんどのパンが一発勝負です。

チクテバゲットはチーズがたっぷり。

タルティーヌは小粒イチゴとピーナッツペースト、じゃがいもとタプナード、夏みかんマーマレードとクリームチーズ。

ぼくの好きなあんバターは最高。

菜の花ミックスと豆腐ティップチキンとマッシュルームのサンド。

自家製レバーペーストのサンド(クルミパンバージョン)。

などなど、どれもオススメです。

なにかとストレスのたまる今日この頃。

イライラしたら、チクテのハード系パンを囓りましょう。

もちろん、ワイングラスを片手に持ってね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考

チクテベーカリーのサイト

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