NHK WORLD
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
大学入学共通テストは大波乱の気配が濃厚ですね。
7月に入ってTOEICが参加辞退をしたと思ったら、それだけではすみそうもありません。
全国高等学校長会会長が文部科学省へ試験の実施延期を申し出たというのです。
2021年1月に試験がせまっているわりには、具体的な段取りがほとんど決まっていません。
以前にも書いたように、試験場や受験料、センターへの通知内容など、肝心のところはほとんど未定です。
これでは3年生になってから試験を2回受けろと言われても、不安になるばかり。
いい加減にしろというわけで、いよいよ直談判に及んだというあたりが実態でしょうか。
まだまだ波乱含みです。
今後の成り行きを見守る以外に手はありませんね。
しかし長い目でみれば、リスニング、スピーキングのセットが重視されるのは間違いありません。
とにかく外国人がこれだけたくさん訪れているのです。
来年はそれでなくてもオリンピック大会。
どれほどの外国人が日本に押し寄せてくることか。
全く想像もつきません。
それよりなにより、これからは世界標準でものごとを考えていくことが大切です。
なんといってもGAFAの時代。
ITリテラシーと同様に、英語力は必須です。
それも聞けて話せる能力が…。
聞ければ話せる
できたら外国人とさまざまな交渉をすることができるだけの本当の力が欲しいのです。
となれば、リスニングは絶対に勉強をしておいて、損をするということがありません。
聞きとれれば話せます。
逆にいえば聞き取れないことは話せません。
通常、英会話の聞き取り、理解は次のように行われます。
第2段階 聞き取れた英語の単語の意味が、すぐに日本語になる。
第3段階 自分の考えを母国語である日本語でまとめる。
第4段階 日本語から英語に翻訳し、流暢に話す。
以上の段階を可能な限り短時間で行うというのが、会話の基本です。
同時通訳などは10分~20分単位で次々と交替しながら、この作業をこなします。
つまり続けて通訳をし続けるということは、それほどにハードだということです。
普通の人にはできないほどの重労働です。
脳の回路を全て使い切ってしまうというのが、実感ではないでしょうか。
会話というのはそういうものです。
しかし入試で要求されるヒアリングもスピーキングも、そこまでのレベルは要求していません。
ここではあくまでもその先のことまで考えましょう。
将来大学を卒業して、世界を相手に仕事をする自分の姿を連想してください。
そうすれば、ここでいう世界標準の勉強の仕方というものが見えてくるのではありませんか。
つい先日『世界基準で夢をかなえる私の勉強法』という北川智子さんという人の本を読みました。
カナダに留学したのがきっかけになり、その後プリンストン大学の博士課程まで進み、さらに3年間ハーバード大学で教鞭をとったという女性です。
読んでいて感じたのは、まさかこういう風に人生が変化していくとはということでした。
なんにも聞き取れない英語力の高校生が、成長していく過程がみごとに描かれています。
その英語勉強法もユニークです。
なんにも話せなかった彼女がとった手段は…。
子供と同じアニメを見たことから始まるのです。
会話に出てくる単語を毎日ホームステイ先のおばあちゃんに一つずつ書いてもらい。それを壁に貼りました。
日々の繰り返し
勉強というのはそこからです。
日々の繰り返しが彼女を世界標準にまでしてしまったのです。
繰り返すこと以外にヒアリング上達への道はありません。
何を繰り返すのか。
何を聞き続けるのか。
これが一番問題です。
できれば余計な時間をかけたくない。
ちょっとしたスキマの時間で毎日飽きずにやりたい。
ムダな費用をかけたくない。
それでなくても塾代などもかかります。
進学した後の学費なども考えておかなくてはいけません。
無料アプリ
となると、ターゲットは無料のアプリです。
英語は業者にとっても草刈り場です。
ここに集中的に投資をして、利益をあげたいとねらっています。
ネイティブの話し手を使い、日常会話を中心としたプログラムをたくさん作っています。
しかしポイントはあくまでもコンテンツです。
飽きないもの、内容の豊かなもの、自然に集中できるもの。
そうしたものが結局は長い間に淘汰され、残っていきます。
多くのアプリの中でベストなものは何か。
やはりNHKの外国語放送につきると思います。
NHK WORLDです。
費用のかけ方が他のものとは段違い。
それだけに内容もよく吟味され、充実しています。
スマホ用のアプリとしてお勧めするのは、断然NHK Worldです。
これには、TV用とラジオ用の2種類があります。
どちらもiPhone、Android仕様になっています。
試みにダウンロードしてみてください。
最初の頃はニュース・情報番組が中心でしたが、今ではさまざまなコンテンツの番組を流しています。
2009年からは英語放送を完全自主編成で行っています。
国内在留外国人からの要望に応えるために、パソコンでもスマホでもみられるようになっています。
海外、および、日本国内でも一部番組はストリーミングで再生されで視聴も可能です。
2つ同時に聞いてみていかがでしょうか。
24時間英語でニュース番組を外国の衛星放送やケーブルテレビなどを通じて放送しています。
ラジオ
17の外国語で放送しています。
短波・中波・FMや衛星ラジオによる送信、インターネット展開等、多様な手段で情報発信しています。
最近はTV用の番組の方が圧倒的に視聴者も多いようです。
現在放送中の主な番組は以下の通りです。
(月~日)毎正時
NEWSROOM TOKYO
(月~金)20:00(JST)ほか
GRAND SUMO Highlights
本場所中 毎日1:30(JST)ほか
CYCLE AROUND JAPAN
(土) 9:15(JST)ほか
Easy Japanese
(土) 13:55(JST)ほか
Have a Nice Stay!
(日) 11:40(JST)ほか
基本的にはつねに国内のニュースが聞けるというように考えてください。
その間にドキュメンタリーや教養番組などが挟まります。
ぼくの知り合いで英語のアニメを何度も繰り返し見た結果、耳がすごく慣れて、よく聞き取れるようになったという人もいます。
英語でニュースを聞くというのも、なかなか意味のあることではないでしょうか。
CNNやBBCと違うのは、日本人向けのニュースを扱ってくれるということなのです。
ある程度情報が先に入っていますから、少々わからないところがあっても、想像すればなんとか追いついてけます。
これが外国のローカルなニュースだと、なんのことか理解するのに余計なエネルギーが必要になるのです。
テレビで視聴するのは厄介なので、スマホかパソコンに限定してください。
とくに朝の通勤、通学などでスキマ時間のある人にお勧めします。
一番大切なのは耳がなれるということです。
そのために聞くというこの単純な作業をどれだけ続けられるのかということでしょう。
面白ければそれでいいとか、会話だけでいいというのならば、他のアプリもあります。
しかしどうせ時間を費やすのならば、先の先まで使えるということを考えましょう。
絶対に聞いて損のない神アプリです。
完全に無料。
ここからさらに先に進みたいのであれば、別のプログラムもNHKにはあります。
それもあわせて考えてみてください。
新しい大学入試のシステムそのものがまだ未決定なままです。
しかし皆さんは世界標準を目指してください。
必ず世界で羽ばたける未来がやってきます。
その日が来ることを夢見て進みましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。