十訓抄

【養老の滝・十訓抄】親孝行の功徳で滝の水がお酒になったという伝説

養老の滝伝説というのは親孝行と関連付けられることが多いです。貧しいながらも父親にお酒を買って飲ませていた若者が、ある日滝を見つけます。その水がおいしいお酒でした。神が若者の孝行心に感じてお酒にしてくれたのです。『十訓抄』に所収されています。

【十訓抄・啓蒙の書】際限のない権力者の物欲をとっさの機転でかわす

権力者の物欲には際限がありません。『十訓抄』に描かれた笛吹きの話は典型的な勧善懲悪ものです。機転をきかせた男が、大切な笛を譲らずになんとか自分のものとして死守するために用いた奇策とは何か。生き抜くためにはあらゆる方法が必要ですね。