【猟師仏を射ること・宇治拾遺物語】世間知らずな聖と判断力のある猟師は

説話集の中から題材を取り上げてみました。世間知らずな聖と世の中を冷静に見ている猟師の話です。2人の対比がわかりやすいので、昔話として、長い間親しまれてきたのでしょう。ここからどのような教訓が得られるでしょうか。考えてみてください。
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【人は無力】できることはただ敬虔な祈りを捧げることだけです

古文を勉強していると、多くの人の祈りのシーンに遭遇します。かつては人の死がごく身近にありました。今日でもコロナ禍の中、不意に人が亡くなってしまいます。人間にできることはいくらもありません。ただ祈るだけです。自らの中にいる神や仏を考えてみました。

【夏目漱石・夢十夜】運慶は木の中から仁王の魂を掘り出す鬼になった

夏目漱石の小説『夢十夜』は大変読み解くのが難しいです。しかしストレートにその内容に入っていくと、案外彼の世界に近しいものを感じます。オフィーリアをイメージしたと言われる女性の姿。鎌倉時代の彫刻家運慶。それぞれの生きざまを読み取ってください。