ノート 【本が売れない時代】紙媒体の消え去る日は近いのか【ネットの威力】 本が売れない時代です。特にコロナ以後、その傾向が強くなりました。原因はなんでしょうか。最も大きなものはネットです。即時性を持つ情報に人々が踊らされているのです。小説やエッセイなどはほとんど見向きもしなくなったのです。 ノート
本 【送薛存義之任序・柳宗元】役人として清廉に生きる知人を称えた散文詩 知人が他の土地へ転出するにあたって、食事の場を設け、あたたかく見送った時の詩です。苦労しただけに,人へのあたたかいまなざしが痛いくらいです。役人のとるべき態度がどのようなものであればいいのかということも、実に詳しく示してあります。 本
本 【荘子・湯川秀樹】中国思想が原子物理学の世界を切り拓くヒントになった 『荘子』という書物の存在を知っていますか。老荘思想の一翼を担う哲学です。いわゆる無為自然を説く中国の哲学です。その本に強い影響を受けたのが、若き日の湯川秀樹博士でした。その経緯を少し読んでみましょう。 本
学び 【セレンディピティ】価値ある楽しいものに出会う確率は無限です【語彙】 セレンディピティという言葉はあまり聞きなれないかもしれません。しかし科学の世界ではよく使われます。想像もしなかった結果が飛び出す僥倖の瞬間をさすのです。しかしこの表現は、今日の私たちにとって、最も必要な言葉なのかもしれません。 学び
本 【論語】人生を豊かにする必ず覚えておきたい名言はこれ【古典の中の古典】 論語は孔子とその弟子たちが呟いた言葉を拾い集めたものです。どの言葉にも深い思いがにじんでいます。読んでいるだけで、つらい時に心が癒されますね。大切な他者に対する思いやりがあふれた古典の中の古典なのです。 本
学び 【ChatGPT指導】合格するための志望理由書と自己推薦文の書き方 今回はChatGPTを使って高校入試に対応した志望理由書の書き方を考えてみます。この方法は大学入試にも、そのまま使えます。ポイントは、自分がどこから来て、ここで何をして、将来どこへ行くのかということを示すことなのです。 学び
本 【鎧の袖・増鏡】朝廷から武家へ権力が移る時代の歴史物語【承久の変】 『増鏡』は歴史物語です。今回はその中にある「鎧の袖」を読みます。公家社会から武家政治へ転換する時代の話です。後鳥羽上皇が院宣を出して、朝廷政治を復活しようとしました。しかし既に時代は武家の社会になろうとしていたのです。 本
本 【狩りの使ひ・伊勢物語】斎宮との契りは夢とうつつの境を越えたのか 「伊勢物語』は味わいのある本ですね。在原業平らしき男が次々と活躍します。斎宮になった女との逢瀬はうまくいったのかどうか。結界を越えた愛情の表現は許されるのでしょうか。その結末を一緒に味わってください。 本
学び 【模倣となぞり】伝統芸能はどのようにして継承されてきたのか【応答と型】 伝統芸能はどのように伝えられてきたのかというテーマは非常に興味深いですね。ただ稽古を繰り返してきたのでしょうか。そんなこはありません。そこには模倣という要素以上に、なぞるという行動があったのです。 学び
本 【宋名臣言行録・王旦】賢者で有能にして忖度のない臣下の実力を見抜いた男 今回は漢文の文章の中から、古来の賢人たちの言行録を読みます。『宋名臣言行録』がそれです。皇帝の周囲には多くのすぐれた臣下が集まります。その中でもことにすぐれていたのが、王旦でした。彼のとった行動は、後の世の参考にもなります。 本
学び 【多文化共生社会の構築】グローバル化の中で苦悩する日本人の横顔 グローバル化の時代です。日本にもたくさんの外国人が訪れるようになりました。永住を希望する人もいます。短期の研修や留学で来る人もいます。彼らとどのように接していけばいいのか。根本的な問題を考えてみましょう。 学び
本 【晋書・周処伝】自らの行いを反省し修養して重職に就いた名将【除三害】 『周処伝』から名将、周処の若き日の話を紹介します。荒くれ者だった彼を村の人たちは嫌っていました。その後、自らの行いを反省したのです。一心に修養して次々と重職に就きました。除三害といわれた若い日の逸話を読みましょう。 本
小論文 【ぬくみ・鷲田清一】なぜ近代人は寂しいのか【誰かと繋がっていたい】 なぜ近代人は寂しいのか。ものすごいタイトルですね。確かに人と繋がりたいと思いながら、しかし面倒な感覚が先行します。地縁、血縁が嫌で都会に逃げ込んではみたものの、なかなか人と繋がることはできません。ありままの自分でいたいのに。 小論文
ノート 【畏饅頭】落語には人間心理のアヤが満ち溢れている【まんじゅうこわい】 落語「まんじゅうこわい」の原話をご紹介します。高校で習う漢文の中にあるのです。人間の真理を巧みに描いた秀逸な話です。騙された連中がいかにも人のいい人間にみえてきます。最後のオチもすばらしいですね。 ノート
本 【空白の意味】日本人は白い無の境地を心から愛した【美しさとは何か】 日本人論の1つとして、この著作を考えてみましょう。日本人の描く絵にはどうして余白が多いのでしょうか。江戸前期まで活躍した長谷川等伯の「松林図」にもたくさんの余白があります。その意味はどこにあるのか。これは日本人の心性を理解するための表現なのです。 本
学び 【母親のための酸素マスク】共感疲労に最もよく効く薬は何か【デジタル社会】 デジタル社会にはたくさんの情報が飛び交います。その多くは人を傷つける可能性を持っています。悲しいニュースの山は人の心を鬱状態に導きます。SNSは人の心の襞に忍び込むのです。そこからどうやって抜け出すのか。それが難問なのです。 学び