デジタルの時代
みなさん、こんにちは。
毎日暑くて参っているブロガーのすい喬です。
今回は少し万年筆の話をさせてください。
世はデジタル時代です。
なんでもメールの世の中に万年筆なんているの、という話ですかね。
手紙を書くということが全くなくなりました。
年賀状がやっとというところでしょうか。
それも今や、全部パソコンです。
少しだけ近況を書かないとあんまりにも無味乾燥なのでちょこっとだけコメントを。
なんで書くか。
さすがにボールペンはイヤです。
なんとなく事務的な匂いがしますのでね。
今はもっぱらパイロットのVcornです。
水性直液式というヤツです。
要するにペンみたいなものかな。
ボールペンの水性型とでもいえばいいのでしょうか。
これの青を使ってます。
書き味がいいのと、長い間小論文の添削に赤を使ってきた信頼感からですかね。
100円というのも文句ありません。
ちょっと手書きの雰囲気もあり、事務的な匂いからは遠いというのがもっばらの理由です。
それ以前はペンで書いてました。
やっぱりインクの文字には特有のあったかさがあります。
書き味のいい万年筆を探すのには隋分と苦労しました。
パイロットが好きだった
かつてパイロットは隋分と売れない時期があったようです。
今はどうなのかな。
昭和44年、万年筆をなんとかしたいというので、亡くなった大橋巨泉を起用してとんでもないコマーシャルをうちました。
もう知らない人も多いでしょうね。
これがめちゃくちゃにヒットしたんです。
毎日テレビで「ハッパフミフミ」という巨泉語を聞かされました。
簡単にいえば、万年筆の外装をその時の気分で交換できるというものです。
中身はおんなじ。
ただし外見だけがちょっと変わるという、奇妙奇天烈な商品でした。
しかし売れれば企業はそれで生き返ります。
だからというわけじゃありません。
ずっと添削にはペンを使っていました。
丈の長い事務用のヤツです。
以前は銀行などの窓口においてありました。
パイロットのデスクペンです。
あれの赤をずっと使っていたのです。
大学に入った頃、ちょっと高いのを奮発して買いました。
7000円しましたね。
型番は忘れました。
当時としてはかなり高かったな。
これもパイロットです。
しかしなぜかインクが途中で出てこなくなります。
そこでデパートの売り場へ押しかけていって取り替えてもらいました。
結局これもダメ。
どうしても途中でインクがかすれて切れるのです。
お客様相談室へ
消費者は王様です。
ついに本社の苦情処理係へ電話しました。
年配の社員の方でした。
いろいろな話をしました。
どこに問題があるのか自分なりに考えたことを伝えました。
ただのクレームではないと思ったのでしょう。
送ってくれというので言われるままにしました。
そうしたら10000円相当の一段上のグレードの万年筆と、発売したばかりだというジェル型ペンのセットが送られてきました。
それ以降はずっとそのペンを愛用していたのです。
しかし時代は進みます。
履歴書さえ、パソコンで打つ世の中になりました。
もう万年筆なんて過去の長物です。
と思ったら、今度はなんと100均にあるというじゃありませんか。
これには驚いたね。
万年筆が100円の時代が来たのです。
ほとんどノック式のボールペンと同じデザインです。
スケルトンでおしゃれなのです。
まさかと思ってつい手にしました。
カートリッジが2本ついてます。
なくなったらどうしようと思ったら、カートリッジだけのセットも売ってました。
ダイソーはすごい
自分のブランドで作っているんですね。
どこかの企業に大量発注しているんでしょうが、書き味が悪くないのです。
昔、よく安物を手にしたことがあります。
ブリキみたいな金属をただ切ったようなペン先がついていました。
これはそんなこともないのです。
ペン先にイリジウムと打刻がしてあります。
本当かどうかわかりません。
ダイヤモンドの次にかたいと言われている合金です。
長持ちするんじゃないでしょうか。
最近はメーカーでも500円前後の万年筆を売り出しています。
プラチナの「プレピー」は人気があるそうですね。
そのまんまプラチナのスペアが使えるというところが売りなのかな。
競争がは熾烈なんですね。
生徒を見ていると、ものすごい数の筆記具を持っています。
教室にもあちこちにシャープペンシルなどが落ちています。
誰も拾おうとはしません。
机の中にもぎっしり詰まっているんじゃないでしょうか。
そういう時代に100円で万年筆を作り、買ってもらう。
どういうことなのかな。
長く大切に使いたいと思うのはぼくだけでしょうか。
せっかくですから、これを機会に他の100均でも探してみたいと思います。
書き味はすごくなめらかです。
悪くありません。
さらさらと中字で書けます。
ひっかかるということもありません。
むしろインクのカートリッジの方が心配です。
ずっと同じ規格で売り続けてくれるのでしょうか。
昔スポイトでカートリッジにインクを注入した記憶があります。
そんなことになるのかな。
大切に使おうと思います。
万年筆はメインの棚にはありません。
今やワキです。
売り場を探してください。
必ずあります。
そういう存在になったのです。
だからこそ、また違う味わいがあるのかもしれません。
嘘じゃありません。
試してみてください。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。