【作文型推薦入試】このパターンを練習しておけば合格確実【都立高】

小論文

作文型推薦入試問題

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

都立高校の推薦入試は2つのパターンに分かれています。

1つは課題文型、もう1つは作文型です。

問題のレベルは圧倒的に課題文型の方が難しいです。

出題校は約25%です。

いわゆる指導重点校などを中心に実施されます。

大学入試に出してもおかしくはない問題が毎年出題されているのです。

課題文を読んで書かせるタイプの問題は、このブログでもかなり紹介してきました。

過去問についてはそれぞれの学校のHPなどに掲載されている場合もあります。

学校説明会などで配布されているケースもあるようです。

中学校や学習塾などに配備されていることもあります。

あらゆる機会をとらえてください。

今回は残り75%の高校で行われている作文型の入試問題を扱います。

これはあるテーマを与えて、それについて作文を書かせるタイプの問題です。

作文と書きましたが、内容は小論文です。

遠足の感想文とはワケが違います。

あくまでも論理性を基本にしているのです。

その点を勘違いしないでください。

なるべく多く紹介しましょう。

どのくらいのレベルの問題が出題されるかをチェックしてみてください。

高校によって難易度は違いますが、要求している内容はほぼ同じです。

ひたすら練習をする必要があるでしょう。

先生に添削をしてもらいながら、自分の不得意な分野を1つ1つ克服していくのがいいです。

それ以外に上達するための方法はありません。

論理性のある文章を

ポイントは骨格になる論理です。

それだけでは説得力が弱いので、具体例を付け足します。

ただしその分量については十分に配慮をする必要があります。

字数が500~600字程度の場合は、慎重に構成を考えてください。

自分の経験談を書くのはかまいませんが、それがどの程度の広がりを持つのかをつねに計算しなければならないのです。

特に学校名は示しません。

どういうタイプの問題が多いのかという参考になれば、それで十分です。

どのテーマでもかまいません。

まずやってみてください。

制限時間は50分を目安にすること。

字数は問題の最後に示してあります。

問題例①~⑳

①「母校愛」を育てるために必要なことはなんですか。具体的な取り組みをまとめなさい。(600字)

②「自ら問題を発見し解決する力」が重要であることを具体的な体験、例をあげてまとめなさい。(540~600字)

③社会人として求められる能力を1つあげ、理由と経験をもとに書きなさい。

その能力を伸ばすためにこの高校でどのように過ごすつもりなのか、書きなさい。(570~600字)

④「樹木にとって大切なのは果実と答えるが、実際は種なのだ」という言葉からどのような内容かを考えて説明しなさい。

この言葉から考えたことを述べなさい。(500~600字)

⑤「船は港にいれば安全だが、それでは船の用をなさない」という言葉から、あなたは何を考えますか。

体験を踏まえて書きなさい。(540~600字)

⑥「やばい」という言葉の解釈が時代とともに新たに加わるように、言葉が新しい使われ方をすることについてどう考えますか。

そう考えたのはなぜですか。「言葉」「社会」の2語を用いて書きなさい。(600字)

⑦数を発見するためには数をもてあそぶことが重要」という言葉について感じたり思ったりすることを述べなさい。(600字)

⑧「習慣は第2の天性なり」という言葉について、具体例をあげてのべなさい。(500~600字)

⑨「情けは人のためならず」ということわざについて、具体的な体験、例をあげて考え、意見を書きなさい。(500~600字)

⑩あなたにとって「幸せ」とはどのようなものでしょうか。(600字)

⑪「継続は力なり」という言葉があります。

あなたはこれまでに継続してきたことを高校入学後にどう生かしますか。(401~600字)

⑫「遊び」の効用について考えを述べなさい。

その中で経験によって得たものを高校生活でどう生かしていくかを説明しなさい。(600字)

⑬「本を読むこと」についての考えを、題に具体的な体験を盛り込みなさい。

高校生活にも触れてまとめなさい。(541~600字)

⑭「優先順位」という言葉から、経験を踏まえてあなたの考えを書きなさい。(500~600字)

⑮20年後になりたい自分を決めて、実現するためにどのような高校生活を送りたいですか。(600字)

問題例⑯~㉚

⑯2050年までに発明、開発されていそうなものやことを挙げなさい。

生活の中でそれがどのような採用されるか、具体的に述べなさい。(550~600字)

⑰「新しい言葉を身につけるほど世界は広がる」という言葉があります。

体験を例にあげ、考えを述べなさい。(540~600字)

⑱「知ることの喜び」について自分の考えを、経験を踏まえて書きなさい。(600字)

⑲「協調性」「社交性」どちらが重要ですか。一方を選び経験や具体例を示して述べなさい。(600字)

⑳職人の伝統や文化が衰退しつつある理由、考えを述べなさい。(650~800字)

㉑今までの体験を例にあげながら、「助け合い」について考えを書きなさい。(600字)

㉒あなたにとって「やり抜く力」とは何ですか。具体的な体験を挙げて書きなさい。(600字)

㉓令和の時代に大切にしたい価値観を1つ考え、具体的な例を挙げて述べなさい。(540~600字)

㉔「過ちを犯すこと」について、考えと体験を踏まえて書きなさい。(600字)

㉕生徒総会で「事故をなくすために廊下では右側通行にする」という提案がされました。

これについてどう思うか、考えを述べなさい。(600~800字)

㉖コミュニケーションをとるとき、大切なものは何ですか。(501~600字)

㉗「努力した者が成功するとは限らない。しかし成功する者は皆努力している」という言葉があります。

あなたはどのように考えますか。(720~800字)

㉘「自主性」についてあなたの考えを書きなさい。(400~600字)

㉙スマホなど発達した通信機器により、簡単にコミュニケーションがとれることの長所と短所を理由とともに書きなさい。(600字)

㉚「優れたコミュニケーション能力」とはどのようなものですか。

目標や心構えも含めて書きなさい。(500~600字)

全体を俯瞰せよ

これだけ問題を掲げると壮観ですね。

しかし大切なポイントがいくつかあることはよくわかるでしょう。

基本はあなた自身がどう思うかということです。

必ず体験に根ざした文章であることが基本です。

一般論を書くにしても、それを理由づける個人の体験が必要です。

その具体的な内容に支えられて、小論文ができあがると考えてください。

何をしたのかということも大切ですが、そこで何を考えたのか。

自分がどのように変化したのかという点がポイントです。

いたずらに内容を詳しく書いても意味がありません。

全体を俯瞰しながら、ここだけはというところをうまくまとめあげてください。

字数制限をみればわかる通り、最大で800字です。

これで何もかもを書こうなどと考えないことです。

とにかくポイントをしぼる。

ピンポイントに近い内容が大切です。

採点者の目をそこに集中させるくらいの迫力でまとめないと、バラバラな印象の文章にしかなりません。

練習をしてください。

先生に添削をしてもらうなどして、スキルを上げていく必要があります。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。 

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