誰よりも早く欲しい
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
新型コロナウィルスの蔓延にともなって、ああだこうだと揉めた結果、国民1人あたり10万円が支給されることになりました。
もらう、拾う、タダはいつの時代もすばらしいです。
ただしこれを手にするのは結構大変です。
国からのお知らせが届くのを待たなくちゃならないのだとか。
その用紙に口座番号などを書き込んで送り返すと、その後、銀行に振り込まれるらしいのです。
しかしいつのことかははっきりしません。
困っている人のところへ優先的に届けるという話も聞いています。
ところがこの方法以外にもう1つ別のルートがあります。
ネットでこちらから知らせるというのがそれです。
スマホでもパソコンでもなんでもOK。
とにかく国のポータルサイトにつないで、銀行の口座番号を入力すれば、それで終わりなのです。
銀行口座を証明する通帳などの写真も一緒に送らなくちゃいけないのですが、それもまあ愛嬌のうちでしょう。
5月1日から受付が始まりました。
実はぼくもその翌日に送信しました。
どうやってやるのか。
ここで俄然注目を浴びたのがマイナンバーカードなのです。
これがないとダメです。
できません。
実はそれだけじゃできないのです。
ICカードリーダーもいります。
誰がもっているんだ、そんなもの。
だいたいマイナンバーカードってなんでしょう。
どこでいつくれるのか。
この際だから発行してもらおうという人が、突然増えたらしいですね。
あんなに不人気だったのに…。
なぜでしょう。
実はiPhone 7以降のモデルや特定のアンドロイドの機種ではICカードリーダーがなくても使えるようになったのです。
この事実が今回の騒ぎに絡んでいるのは間違いがありません。
それでも普及率はまだ全体の20%に満たないとか。
どうして不人気だったのか
今までどうしてこんなに人気がなかったのでしょう。
理由は簡単です。
手続きが面倒くさい上に、ほとんどメリットがなかったからです。
ではなぜぼくは持っているのか。
理由は簡単です。
必要だったのです。
何に。
これを持っていると確定定申告の時に税務署に行かなくていいのです。
全てパソコンでできます。
聞いたことがありますか。
e-Taxというのです。
これはいいですよ。
ぼくはこのカードになる前からずっと同じシステムを使っています。
その頃は住民基本台帳カードというものでした。
ただしカードを読み込む装置は必要でした。
これが結構高い。
以前はe-Taxをすると、最初の年にそのICカードリーダーの代金分だけ税金をまけてくれました。
随分と太っ腹でしたね。
国税庁もなんとかこのシステムを広げようと必死だったのです。
今はもうやってません。
ありがたいことに、今のシステムでもこのカードリーダーが使えます。
パソコンでどうしてもという時は自分で買うしかありませんね。
もちろんスマホで確定申告という手もないわけじゃありません。
これならリーダーライターはいりません。
ただしかなり細かい作業なので実用に向くのかどうか。
発行までの手続きが面倒
マイナンバー制度が始まったのは2016年1月1日です。
その少し前の国民総背番号制の話とからめて、実に不人気でした。
ところで、「マイナンバー」という言葉のつくものを全部ご存知ですか。
ほとんど誰も知りませんよね。
今回の10万円狂奏曲は最初の予測とは違い、このカードの存在を知らせることとなりました。
普及の妨げになったのは、なんといっても個人情報や所得が丸裸になるのではないかという不安です。
当然税金を今よりも取られるという恐怖感とセットでした。
パートやアルバイトの収入まで、全部税務署に吸い取られる怖さがありました。
それと個人情報を国が全部管理することへの嫌悪感です。
いくらそんなことはありませんといっても、誰も信じませんでした。
現在のカードにまつわる表現を簡単にまとめると次のようになります。
マイナンバー 国民一人一人に付与した12桁の番号 マイナンバーカード 多機能なICチップを搭載し、マイナンバーを記したカード マイナンバー通知カード マイナンバーを記載した単なる紙
この違いをちゃんと覚えておいてくださいね。
マイナンバーカードの発行手続きは本当に面倒です。
届けを出してもすぐになんか知らせがきません。
忘れた頃に役所に呼び出されて、そこで暗証番号を登録します。
これがすごく大事だと脅かされて、やっとICチップ入りのカードをもらえるのです。
だけど使いません。
というか使うところがない。
確定申告の時以外は机や金庫の中に眠ったままです。
活躍の場が少し増えた
最近では、コンビニの機械にこのカードをかざし、パスワードを入力することで、住民票などの書類が取得できるようになりました。
確かに便利ですね。
確定申告をオンラインで行う「e-Tax」は、マイナンバーカードのICチップを使ってオンラインで個人証明するという仕組みです。
これだけが十分に機能しているというのがぼくの実感です。
もちろん、運転免許証やパスポートと同じように、本人確認のための証明書としても利用できます。
しかしこれを絶えず持ち歩いているという人を見かけたことはありません。
失くしたら大変ですよと相当きつく言われてますからね。
番号を絶対他人に知られるなという忠告も厳しいです。
実際には知られても平気ですとはいわれてますが、なんとなく不安だな。
あるいはクレジットカードなど本人限定受取の配送物を受け取る際の本人確認証明書にもなります。
さらに最近では健康保険証の代わりにするという話もあります。
これはここ数年のうちに実施する予定のようです。
しかし保険証は別にあるし、なにもそんな物騒なものを持ち歩く必要はありません。
きっと今回の10万円狂騒曲が終わったら、また忘れ去られる運命にあるんじゃないでしょうか。
マイナンバー漏洩事件などというのも今のところは聞きません
しかし置き忘れるなどというケースはあるでしょう。
あるいはパスワードを盗まれるとか。
世はまさに高齢化社会です。
いろいろな犯罪が生まれます。
きっと今回の10万円も詐欺の対象になるんでしょうね。
スマホとの相性も今まではあまりよくありませんでした。
とくにアンドロイドだけを偏重し、iphoneユーザーには冷たかったのです。
それもやっと動くようになりました。
今までの「デジモノ好き」のグッズから少しは上昇機運にのりましたかね。
しかし相変わらずオススメできないガジェットかもしれません。
確かにICカードリーダーなしでも確定申告ができるシステムが導入されました。
わざわざ不必要なものを買わずにすみます。
しかしスマホで確定申告はちょっとしんどい。
画面が小さいですからね。
今回の10万円のためだけに忙しい中、わざわざ役所に行ってまで申請する必要はないと思いますよ。
口座番号を書いて、郵便で出せばいいんです。
配布時期にそれほどの差はないと思います。
いまだに趣味人というか、道楽者のお遊びのレベルではないでしょうか。
ただしこの秋から「マイナポイント」というのが始まります。
2020年9月から始まるこの制度は、マイナンバーカードを持つ人が、キャッシュレス決済を紐付けるものです。
チャージまたは利用する際に25%分のポイント(上限5000円分)が受け取れます。
申請からカード発行まで1か月程度かけてもやる価値があるのかどうか。
どっちにしても宝の持ち腐れにならないように十分用心した方がよさそうな気はしますけど…。
今回も最後までおつきあいただきありがとうございました。