【小論文の方法】キーワードを分析し漏れとダブりをなくそう!

学び

多面的な展開を

みなさん、こんにちは。

小論文指導歴20年の元高校教師、すい喬です。

いよいよ大学受験も本番。

志望校が決まり、推薦で行くか一般にするか決断しなくてはいけません。

もちろん、どちらも併用可。

最初に推薦を狙い、どうしてもダメだったら、一般へという方法もあります。

ただし2兎追う者は1兎も得ずという喩えもあります。

安心していちゃダメですよ。

2つの入試パターンは、全く勉強の方法が違います。

とくに推薦は学校の試験が大切。

3年の1学期までで、評定平均値が出ましたね。

これが現在の皆さんの顔です。

0.1の差が全てを決めます。

とくにA段階とB段階の差は大きいです。

しかしここまできたら、そんなことは言ってられません。

次のステップへ進まないといけません。

推薦入試では小論文が必ずといっていいほど出ます。

特に一般公募では重要なポイントですね。

どうしても他の人と差をつけなくてはいけません。

あるいは一般入試においても、国語の試験のかわりに小論文が出る大学もあります。

特に今年はすぐ新しい入試システムに変わってしまうだけに、不安も大きいでしょう。

Tumisu / Pixabay

なんとか今年中に決めてしまいたいと考える受験生が多いようです。

さらに都市部の大学は文科省により入学定員を厳しく規制されていますので、合格者数も多くありません

つまり難化必至なのです。

どうしても小論文で合格したい人は、勉強してください。

分析することの大切さ

小論文は説得力の勝負です。

わずか800字程度の短い文の中に、論理性のある説得力に満ちた文章を書き込まなければ、合格できません。

最後はここで合否が決まるのです。

書き出しも結論も似てくるとなれば、最後は中身の善し悪しになるのは当然のことでしょう。

それでもなかなか書けないというのが小論文の難しさです。

なんとかまとめたい。

しかしなかなか思うように言葉が出てこない。

とくに入試会場のようなところで緊張すると、そう簡単に文章を綴るということはできないものです。

なんとか内容を膨らませて、制限字数の9割まではもっていかないと。

焦る気持ちがますます苦しさを呼びます。

どうしたらいいのか。

いくつかの方法があります。

一番いいのは多面的に展開することです。

つまり1つのテーマを深く掘り下げて、分析を試みるのです。

それはどういうことなのか
その問題の背景には何があるのか
何が最大のネックなのか

説明項目を1つ目は何か、2つ目は何か、3つ目は何かというように分解し、分析していくのです。

たとえば少子高齢化社会というテーマが出たとしましょう。

この問題の解決には時間を待っているゆとりはありません。

昨年から話題になっている年金問題などとからめて出題される可能性がとても高いです

現在、人口減少、つまり出生率低下の問題は深刻です。

今後の日本を覆う喫緊のテーマであることに間違いはありません。

今年、AI革命と並ぶ最大のポイントです。

ぼくのサイトにもまとめたものがあります。

最後に掲載しておきますので、読んでみてください。

どの角度から切り込むのか

分析はいくつかのポイントから1つの問題を見るということです。

視線が鋭角的であればあるほど、切り口が鮮やかになります。

westerper / Pixabay

なぜ出生率が低下するのか。

当然、女性の社会進出、社会環境の変化が考えられます。

高学歴化に伴って、出産時期も遅くなりました。

また子供の教育費の高騰もあり、従来のように保険代わりに出産するということはありません。

生産力の面からはどうでしょう。

人口が少なければ、労働力は減少していきます。

生産力の低下は国力の低下にも直結します。

高齢者が増えるため、社会保障費を上げなくてはなりません。

すなわち増税です。

しかし年金額は次第に下げていかざるを得ないでしょう。

同時に高齢者の生きがいも問題になります。

労働者を確保するため、高齢になっても働かなければならない環境も訪れます。

女性の社会進出のため、託児所の完備も必要です。

子育て後の社会復帰プログラムも充実させなければなりません。

さらに出生率をあげるには、男性の育児休暇なども必要でしょう。

子供の医療費、学費などへの援助もしなければ、育児をしようというモチベーションはあがりません。

再就職のしやすさなども含めて、この問題は大変に複雑な展開をしていきます。

さらには外国人労働者の受け入れも考えなくてはなりません。

厳しい入国管理システムを現在のようにとっていては、この国の経済が成り立たなくなっていくからです。

そうなれば、当然日本固有の文化と呼ばれていたものも、変質をせまられるでしょう。

rawpixel / Pixabay

介護保険のあり方なども問題として捉えることができます。

当然、医療問題も出現します。

延命治療の内実は実に複雑です

一方では過疎化する地域と、都市のように人口が流入する地域に分断されます。

思いついただけのことを簡単に列記してみました。

どうでしょうか。

たった1つのテーマから派生する問題は山のようにありますね。

この中で論文に書けるのは、多くて3つです。

それ以上になると、文脈が複雑に入り乱れて、論旨が不明確になります。

分析と展開とはこのことなのです。

これを短時間でやってください。

頭の中だけで苦しければメモの活用です。

キーワードだけでもいいので、この中から書けそうなものを3つ選びます。

そして膨らませていくのです。

確認と結論

分析する時に最も大切なのは、漏れがあるか、ダブりがあるかということです。

1つのテーマを追いかけていきますから、網をもって前へ進むのと同じです。

ポイントになるキーワードを次々と捕まえるのです。

分けた構成要素に漏れやダブりがあると、信頼性が大きく崩れます。

さらに混乱も生じる可能性があるのです。

小論文の命は論理性だと何度も言いました。

最後に文章を終える時、これではこの結論には絶対にならないということになったら、その文章は終わりです。

ダメです。

評価されることはありません。

どこまでいってもこれなら無理はないという結論に達するまでテーマを追い詰めていかなくてはなりません。

文章のイメージが最初にできあがるようなら、もう十分な力があります。

いや、そんなのは無理だという人もいるでしょう。

そういう時は、迷わずいくつかの言葉から、分析を始めてください。

その問題の背景は何かを一番最初に考える
今、問題になっていることは何か
これからどうしたらいいのか

分析が進めば、こうしたらよくなるのではという将来像が見えてきます。

AbsolutVision / Pixabay

問題点の追求が甘いと、未来はあらわれません。

読み手の負担感を増さないように、テーマを3つ以内に絞ってください。

実際は800字程度の場合、2つのテーマで十分です。

その間に、少し自分の見聞や、本、雑誌などでみかけた事柄を挟み込めば、十分な内容になります。

家族で話し合ったこと、見たこと、聞いたこと。

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その全てが小論文を豊かに膨らませるのです。

書けたら先生にみてもらってください。

ていねいな字で書きましょう。

答案は他の人に読んでもらうものです。

薄い鉛筆はダメ。

読めません。

ほんとにこれにはまいります。

筆圧の弱い人はBか2Bくらいの鉛筆でちょうどいいです。

頑張ってください。

今が正念場ですよ。

合格した時の喜びをイメージして、勉強を続けましょう。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2019年度入試小論文のテーマはAI革命・少子高齢化・環境で決まり
2019年度大学入試小論文のテーマは難問が予想されます。AIや高齢化、格差社会などを中心に、現在の世界や日本が抱えているテーマが目白押しです。環境問題も忘れてはいけません。受験生は自分の言葉で必ずこれらのテーマをまとめてみる練習をしておいてください。
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