バネ棒が飛んだ
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
そろそろ本気を出してブログに挑戦しなくちゃいけないところに来ました。
ライティングの腕を上げたいんですけどね。
何冊か本をまとめて読み始めました。
しかしそんなに簡単なもんじゃない。
その前に、あれこれと書きたいこともありまして。
ここはぼくの遊び場でもありますので、まあ、ちょこっと好きにやらせてください。
しばらくしたら、正道に立ち戻りますので。
といってどれが正道かは、よくわかりませんけどね。
つい先日、いつもの腕時計を手にはめて、さて出かけようと、あちこちの窓を閉めておりました。
すると、腕が障子の桟にあたったんでしょう。
突然音がして、時計が弾け飛んじゃいました。
片方のベルトが落ちていて、バネ棒がないのです。
バネ棒って知ってますか。
時計とベルトを繋ぐ大事なピンです。
中にバネが入っていて、小さな時計の穴に入るとちょこんと伸びる。
これでベルトと時計本体が固定されるということになるのです。
出かける時だったので、仕方がない、帰ってからなんとかしようということになりました。
さて家に戻ってきて、いろいろ悩みました。
時計屋さんに持っていくのが一番簡単です。
でも自分でできるんならやってみようとDIY精神だけは旺盛なので、まずはアマゾンのサイトを。
するとあるね。
とんでもない数のバネ棒が入っているケースもあり、商売にしてどうするねんという感じ。
楽天では1本だけというのもありました。
送料の方が高い。
どうしたものかと悩んだね。
やっぱり100均だ
こういう時まず考えることは、100均です。
最近いろんなものがあるからね。
とにかくなくてもともと。
ダメなら時計屋さんへ駆け込めばよろしい。
行きました。
ありましたよ。
なんでもあるんだ。
ただし、時計には大きさというものがある。
売っているのは20ミリという大きさのでした。
なんと合成の革ベルトまでついてる。
さらにおまけのバネ棒が1本。
つまり合計3本です。
これが110円なら安い。
さっそく飛びついたのだ。
結論。
安物買いの銭失い。
ぼくの時計は18ミリ。
しかるに2ミリ余計でした。
それくらいなんとかなるだろうと奮闘してみたものの、この2ミリが頑として動かない。
やすりで削ってもダメ。
こういうものというのは実に根性が悪いな。
そこで翌々日。
結局時計屋さんへ。
時計屋さんも減ってるの?
おそるおそる持っていったら、大きなルーペでじろじろと見てくれて、30分後になおってますから取りに来てくださいというご返事。
なんと総額が324円でした。
ふうん、そういうもんか。
お食事をしている間に、昨日のあの戦いはなんだったんだと思ったね。
2時間以上は確実に費やしました。
やすりを何度も使って、あと1ミリとか呟きながら。
それにしてもすごいケースに入っているバネ棒を売ろうという会社はなんなのかな。
よくわかんないです。
その時に、ふっと思いました。
なんかこのお店、前より小さくなってる。
売り場面積が明らかに狭くなってました。
時計って売れるのかな。
根本的なことをつい考えちゃいました。
実はないと困るので、2日間、息子に時計を借りたのです。
どっちがいい。
2つ持ってきてくれたのは、どちらも高そう。
どっちでもいいよ。
最初に手にとったのは軽くて薄くて。
もう一つのも手にしっくりと馴染みます。
ぼくのよりかなり高そう。
以前はおじいちゃんにもらった電波ソーラーを使っていたんです。
それが壊れたので数年前に安いのを買ったんですけど。
これいくらするの。
こっちが5万円で、こっちが1万円。
思わずため息。
これが5万円。
これくらいのはみんなしてるよ。
ああ、そう。
ぼくはしばらく眺めてから、安い方を借りた次第です。
本屋さんもおなじ運命
その後気になってあれこれと調べてみたら、町の時計屋さんというのは少しずつ減ってるんですね。
電池交換かベルトの交換くらいしか、もう仕事がないみたい。
それももっと安いお店があちこちにあるし。
最近の電波ソーラーなんて、電池もいらない、時刻合わせもいらない。
壊れない。
この前はGPSつきのソーラー時計が20万円なんていうテレビショッピングをやってました。
空が見えるところなら、絶対に狂わないというのがキャッチフレーズです。
空が見えないとこなんてあるの。
地下室か。
ものすごいブランド品は150万円も200万円もします。
持っているだけでいいという人もいます。
よっぽどの時以外はしまっておくんだとか。
まるで金の延べ棒だよ。
ものすごい高級品志向です。
それでいて時々アマゾンの広告に出てくるのは1000円の5年は持つという売れ筋商品。
評判がすこぶるよろしい。
DIYのお店にいくと、ずらっと並んで棚においてあります。
すごく軽くて使いやすいんだとか。
時計ってなんなんだ。
どれでも時間はおんなじだけど…。
ニュースなどを見ていると、アナウンサーの腕にさりげなく高級な腕時計が。
高そうです。
みんなかなり見栄をはってるんでしょう。
手元におしゃれをというわけだ。
ぼくなんかまず狂わないのがありがたいけどね。
電波ソーラーが一番だよ。
しかし世の中にはいろんな人がいて、クォーツもイヤ。
機械式じゃないと、という人もいる。
fancycrave1 / Pixabay
アップルウォッチがいい。
Gショックが断然好きという人もいて、専門店まであります。
しかしヨドバシが一つ店を出すと、日本中の時計屋さんがまた数件潰れるのです。
電池交換だけじゃ生きてはいけません。
そういえば、町の本屋さんも少なくなりました。
昔は駅前に必ずあったもんだけど。
今じゃ探すのも大変だ。
そのかわり、やたらと大きな書店がみんな駅ナカに店を構える。
古本屋にいたってはもう絶滅寸前。
あのなんとかオフができてから、あっと言う間に消えました。
なんたって古本屋は全部自分の資産だからね。
売れなけりゃ、在庫を全てかぶる。
普通の本屋さんなら買い取りなんてことはないけど、古本屋は命がけです。
本の価値を見抜く目が商売のキモでした。
それが今じゃ、マニュアル通りのシステムのみ。
最後は高田馬場と神田にかろうじて残るだけかも。
親父が死んで、息子はあとを継ぐのかな。
残っては欲しいけどね。
10年後に残る商売はさてなんなんだ。
ぼくはバネ棒がふっとんでから、そんなことばっかり考えてます。
布団屋さん、たばこ屋さん、文具屋さん。
消えつつある商売に、復活の目はないのかも。
AIだけが悪いんじゃない。
じゃあ何がいけなんだろう。
いろんな商売のことを考えていると、これからの人生が見えますね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。