学び 【詩的リズム・音数律】促音1つで表現効果に差が【汚れつちまつた悲しみに】 中原中也の詩のなかでも有名なのが「汚れつちまつた悲しみに」です。しかしこれを筆写した小林秀雄は「つ」を抜きました。促音を意識して抜きました。そこにどのような考えがあったのかを追求していったのかが、興味深いです。ご一読ください。 学び
本 【千曲川旅情の歌】島崎藤村の詩を読み時の流れに身を浸したい【五七調】 島崎藤村の詩の中で、最もよく知られたものです。日本人なら、誰でも1度は口にしたことがあるはずです。ぜひ、暗記して声に出してください。心地がとてもよくなります。彼の持っていた抒情性が見事に結晶した詩です。 本
学び 【詩は近いところに・蜂飼耳】生と死をめぐる充実が一瞬にして増殖する場 詩とはどのようなもののことをいうのでしょうか。難しいですね。実は詩は私たちのすぐそばにあるのです。格別に形をかえて存在しているわけではありません。日常の片隅にちょこんと置かれているのです。人がそれに気づくとき、そこに詩が生まれます。 学び
本 【I was born・吉野弘】生まれるという受け身の宿命を人は背負う 吉野弘の代表作はいくつもあります。その中の1つが「I was born」です、ひとは自分の意志で生まれてくるワケではありません。その後、母の命と引き換えに生きていくのです。その厳粛な行為を実にみごとな言葉で表現しています。 本
学び 【祝婚歌】吉野弘の詩と詩経・桃夭にはあたたかな祝福の祈りがある 詩人、吉野弘の書いた祝婚歌はよく結婚式で披露されることがあります。本当に幸せな結婚をしてほしいと願う気持ちが、やさしい言葉の中にあふれています。中国には「桃夭」という詩があります。若く美しい妻が幸せになってほしいと祈る気持ちが溢れた詩です。 学び
本 【二十億光年の孤独・谷川俊太郎】高校で習う定番の詩はコレ【第1詩集】 高校で必ず習う詩に、谷川俊太郎のこの作品があります。タイトルは「20億光年の孤独」です。タイトルから何を想像しますか。彼の第1詩集に所収されています。独特のイメージで人間の孤独を表現しています。さらにユーモラスな点も特筆されます。 本
本 【立原道造・夢見たものは】純粋な幸福を願う詩が気品のある合唱曲に 立原道造は生涯にたった2冊の詩集を出しました。それぞれに味わいのある珠玉の作品ばかりです。そのうちの1篇に作曲家木下牧子がメロディをつけました。多くの人によって現在もよく歌われています。混声、女声、男声それぞれに良さのある名曲です。 本