宮沢賢治

【奥の細道・平泉】芭蕉の視線の彼方には杜甫の漢詩・春望が見えた

『奥の細道』の中でも「平泉」はとりわけ表現のみごとな段落です。その理由は背景に杜甫の詩を連想させるからです。「春望」の世界をイメージしながら、この段を読むと、格別の感慨があります。松尾芭蕉は有名な俳句をここでつくりました。

【やまなし・宮沢賢治】透明感に満ちた自然の豊かさを感じさせる童話

宮沢賢治の童話『やまなし』は透明感あふれる作品です。小学校の教材に所収されてから、多くの人の知るところとなりました。川底の風景を基調として、自然の豊かさを静かに描写しています。生きることの意味を問いかけたすばらしい童話なのです。

【宮沢賢治・永訣の朝】妹トシの死の光景【おらおらでしとりえぐも】

宮沢賢治は誰もが知っている童話作家であり詩人でもあります。また農学校の教員でもありました。その世界は独特の優しさに満ちています。妹が亡くなる時の様子を描いた「永訣の朝」は忘れられない詩です。1度全文を読んでみて下さい。