世阿弥

【風姿花伝・年来稽古条々】芸道の本筋を世阿弥は熟知していた【年々の花】

世阿弥の書いた能楽書『風姿花伝』は豊かな内容に満ちた本です。芸能に携わるものだけでなく、あらゆる学習に対する基本的な態度を論じています。その年齢に応じた稽古の仕方があるという事実を知るだけでも、大きな意味合いを持つのです。

【風姿花伝】芸道を極めるための秘伝書には無数の宝が【世阿弥】

芸能をする人間にとって、世阿弥の著書『風姿花伝』は大切な本です。ここにはあらゆる人間の煩悩が描かれています。それをどう乗り越えたらいいのか。そのための秘術が示されているのです。しかしそれを達成するのは容易なことではありません。
小論文

【小論文】世阿弥の言葉から真似ることの意味を捉える【町田高校推薦】

都立高校の推薦入試問題をチェックしましょう。令和3年度町田高校で出題された課題文です。世阿弥の『風姿花伝』を元にした文章です。難問ですね。内容の理解はできても、それを実感するのが大変です。さらに400字しか書けません。短文ほど難問なのです。
ノート

【ワキは旅人】本質を分けるという意味の語源に能の醍醐味を見た

能を見たことがありますか。シテとワキが作り出す夢幻の世界です。笛、太鼓、鼓の音を聞くだけで650年の昔にひきずりこまれていきます。古典の勉強をしておくと、なお一層内容が理解できます。シテの役割とは何か。少し考えてみましょう。

【筒井筒・伊勢物語】女性のまごころが最後に男の愛を掴みとった話

伊勢物語は平安時代の歌物語です。在原業平らしい男が主人公として登場します。和歌を挟んだ大変に美しい物語なのです。その中でも「筒井筒」の段は女性のまごころが男の心を捉えた稀有な話です。よく味わってお読みください。けっして昔話ではありません。

【伊勢物語・東下り】古文の世界にひたって中世の美意識に酔いしれる

伊勢物語の世界は華麗で美しいです。源氏物語とよく並べられて賞賛されます。高校では必ず習う「東下り」の段を一緒に読みましょう。歌物語だけにたくさんの和歌が入っています。その中でも唐衣で始まる歌は最もよく知られています。技巧的にもみごとな和歌です。
小論文

【都立推薦入試】プラスチックフリーと学びの意味【日野台・町田】

都立高校推薦入試が終わりました。小論文の試験には今年も難しい課題が多く出ました。日野台高校ではプラスチックフリーの問題が、町田高校では学びの意味が出題されました。いずれも大切なテーマです。来年も同様にどこかの高校で出ます、練習しておきましょう。

【世阿弥・風姿花伝】芸能に携わる者にとって魂の書といえばこの1冊

世阿弥が書いた『風姿花伝』は芸能に携わる者にとってはバイブルのような本です。ありとあらゆる心構えが書いてあるのです。最も有名なのは「秘すれば花」という言葉です。「まことの花」を探し求めて日々稽古に励むのです。それだけが心を支えます。

【山崎正和・水の東西】なぜ日本人は噴水を好まないのか【自然観】

山崎正和の「水の東西」は比較文化論の評論としても秀逸です。なぜ日本人は噴水を好まないのか。その理由を日本人の自然観の中に探します。まさに好きではなかったのですね。自然に逆らってまで、地上高く水を噴き上げることには大変な抵抗がありました。
ノート

【落語】人情噺・子別れはいつ聞いても泣ける究極の傑作

落語・子別れは親子の情の深さをこれでもかと描いた人情噺の傑作です。聞いているだけで、つい涙が出てしまいます。しかし噺家は泣いてはいけません。どこまでも離見の見の意識を持ち続け、冷静に登場人物を描き続けるのです。それが落語の難しさなのです。