風の歌を聴け

【風の歌を聴け・村上春樹】真に孤独な作家は処女作に向かって進む

村上春樹の処女小説『風の歌を聴け』は不思議な魅力に満ちた作品です。登場人物たちの言葉にどのような意味があるのか。その1つ1つを解きほぐしていくことで、作家の内面にせまることができます。彼が何を感じ、考えているのかを探ってみましょう。

【村上春樹】短編・レキシントンの幽霊は喪失の悲しみが揺らめく逸品

村上春樹の短編『レキシントンの幽霊』は人間の喪失感を扱った小説です。人が亡くなった後の悲しみをどうすればいいのか。悩み苦しむストーリーなのです。主人公はただ眠り続けます。亡くなった人との魂の交感の儀式を終えるまで目を覚ますことはありません。

【村上春樹】短編・象の消滅は不思議で寂しくミステリアス感100%

村上春樹の短編『象の消滅』は不思議な味わいの小説です。どこかふわっとした現実味のない、それでいて心象風景をみごとに捉えた傑作なのです。アメリカの雑誌「ザニューヨーカー」に翻訳されて掲載されました。後に舞台化もされ大きな話題になったのです。

村上春樹・とんがり焼きの盛衰の授業をしたけれど100%謎

村上春樹の小説で教科書に載ったものの中には、実にわかりにくいのもあります。その代表格が『とんがり焼きの盛衰』です。暗喩に満ちたこの作品をどう読み取ったらいいのか、一緒に考えてみてください。