【和泉式部日記】恋多き女性の心の襞を細かく描き切った中世文学の粋

中世日記文学の粋を勉強しましょう。和泉式部は歌人として活躍しましたが、同時に彼女の書いた日記には、女性の生き方が示されています。2人の親王に愛されたにもかかわらず、2人ともに早く死なれてしまいました。それでも自分の愛の世界を描こうとしたのです。
落語

【文七元結】いつかやりたいと思いながら15年が過ぎた【人情噺の粋】

落語にはさまざまなジャンルの噺があります。滑稽噺はとても楽しくて、いつでも喜んでもらえます。落語を長くやっていると、人情噺も演じてみたくなります。人間の喜びと悲しみが滲み出てきますのでね。今回は代表的な文七元結を取り上げてみましょう。
暮らし

【江戸的なるものへの憧れ】無理をせずにいさぎよく諦める粋の文化

江戸学が人気ですね。どうしてか。おそらく現代の効率主義に対するアンチテーゼでしょう。人々がゆっくりと日々の暮らしをしていた時代が懐かしいのです。江戸庶民は何を考えて暮らしていたのか。それが知りたいのです。
落語

【師弟・鶴瓶の言葉】努力する姿を人に見せずに精進する粋な芸人たち

芸人の生き方は大変に難しいものです。不安定なうえに、芸の完成はつねに遠いのです。どこまでいっても成就することがありません。その苦しさに打ち勝って、自分の世界を形作らなければなりません。他人に苦しみを見せてはいけないのです。
落語

【文七元結・浅草・吾妻橋】江戸落語の粋はこれで決まり【人情噺】

江戸の粋をきわめた落語とは何か。人情噺の代表ならこの文七元結ではないでしょうか。とにかく演じるのが難しいのです。貧乏な長屋に住む左官職人が主人公です。娘が苦界に身を沈めてつくってくれたお金を、見ず知らずの人にあげたことから話が展開します。