章段

【養和の飢饉・方丈記】歴史の証言として価値の高い章段【鴨長明】

『方丈記』の中には歴史的な記述がいくつもあります。その中でも有名なのが、養和の飢饉の記述です。多くの人が亡くなった様子が、生々しく記述されています。おりしも末法思想が広く信じられていました。人々の心の中はどのようだったのでしょうか。

【人間関係力・齋藤孝】全国を歩いたという宮本常一の章段が1番刺さった

斎藤孝氏の著書『人間関係力』の中で1番刺さったのは、民俗学者、宮本常一の章段でした。どこに惹かれたのか。それは宮本がとにかく聞く人だったということです。人は必ず話したいことを持っている。それを拾い集めていくだけで、日本の構造がみえたのです。

【枕草子・中納言参りたまひて】思わず微笑むユーモアたっぷりの章段

『枕草子』の筆者、清少納言は実に機知にとんだ頭の回転の速い人です。そのことがよくわかる日記の章段がいくつもあります。その中の1つが、このクラゲの話です。立派な骨をみつけたと自慢している中納言に向かって、軽口をたたく彼女の愛らしさといったら。

【競べ弓・大鏡】藤原道長一族の隆盛を赤裸々に予感させる力強い章段

歴史物語『大鏡』は藤原道長を中心とした人物の生きざまをみごとに描き出しています。その中でも彼の豪胆ぶりを描いたこの段落はみごとです。競べ弓を通じて、道長一族が権力を掌握するまでの予感に満ちています。その場の雰囲気をあじわってください。

【枕草子・参内】初々しい清少納言の実像に出会える唯一の章段はコレ

『枕草子』は日本を代表する随筆です。その中でも日記の章段は清少納言の最も細やかな感性が色濃く滲んだところです。はじめて中宮定子のいるサロンに出仕した時の様子は思わず微笑みたくなるほどです。彼女の柔らかな感性に触れてみてください。

【鴻門之会・項羽と劉邦】この章段を読むと漢文に100倍の親しみが

「鴻門之会」は稀有な物語です。漢文でもこのあたりまでくると、かなり面白く、興味をそそられます。勉強が楽しくなるのです。歴史の醍醐味と合わせて、さらに学びたくなる所以です。是非、チャンがあったら、司馬遼太郎の本も手にとってみてください。