発心集

【発心集・鴨長明】煩悩の虜になると名僧も十悪の罪業に陥る危険が

人間の煩悩には限りがありません。鴨長明の書いた『発心集』には薬師寺の僧侶の話がでてきます。律師という高い位にのぼったにも関わらず、さら上の位をねらおうしたのです。その結果はどうなったのでしょうか

【発心集・鴨長明】漢竹の笛だけを所望した風雅な隠遁者の仏教説話

鴨長明の『発心集』の中で元も有名な段を読みましょう。清貧に甘んじた法師の話です。何か欲しいものはないかと問われ、彼は食べるものも着るものもなんとかなります。いただけるのなら、あなたの領地でとれる漢竹の笛をくださいと所望するのです。

【執着を断つ・不浄観】説話集『閑居友』に見る壮絶な修行とは

中世の仏教説話集にはものすごく壮絶な話が載っています。学校ではほとんど習いません。死者をじっと見るだけの不浄観と呼ばれるものです。この修行については谷崎潤一郎に『少将滋幹の母』という小説があります。読んでみて下さい。衝撃的です。