和歌

【和歌の効用・俊頼髄脳】紀貫之が馬に乗り蟻通明神の御前を通った時に

和歌の効用について書かれた『俊頼髄脳』の一節を読みます。歌論書として優れた内容を多く孕んでいる本です。紀貫之がたまたま蟻通明神の御前を馬で通った時、何が起こったのか。そこから歌の持つ効用を考えようという評論です。

【大和物語・芦刈伝説】貧しい我が身を恥じて和歌を残した夫に妻は

『大和物語』は日本を代表する歌物語です。必ず1つの話の中に和歌が出てくるのです。今回の話は有名な芦刈伝説です。暮らしがうまくいかなくなった夫婦が、別れて再び出会った時、どのような歌を詠んだのか。そこに男女の愛情が滲んでいます。

【大和物語・安積山】万葉の時代に詠まれた和歌を題材にした女心の話

歌物語の代表といえば、『伊勢物語』があります。しかしそれと同じくらい味わいの深いものに『大和物語』があるのです。高校ではあまり習う機会がありません。しかし女性の心を描いた話と歌とのコラボには、独特の味わいがあります。

【関路の落葉・無名抄】歌人たちは言葉を命がけで紡ぎ出し和歌を詠んだ

鴨長明の『無名抄』は歌論書として有名です。そこにはさまざまな歌人の姿が描き出されています。源三位頼政の歌合の話がありますね。どの歌をもっていったらいいのか悩んだ結果、長明の歌の師である俊恵法師に相談をもちかけます。その結果はさて…。

【やまとうた・和歌】言の葉の源として人々の心を和ませる不思議

905年に成立したといわれる古今和歌集には2つの序文がついています。真名序と仮名序です。土佐日記の作者、紀貫之が書いたと言われる仮名序は特に有名です。言葉が歌になる時、人々の心がおおらかにのびのびしたものになることを示しているのです。

【言葉のチカラ】和歌は鬼神を揺るがし人の心を和らげ慰める魔法の杖

和歌を詠んでいると、あらためて言葉の力について考えさせられます。定型の持つ迫力は時代を越えて、人々の心をとらえてきました。古今和歌集の仮名序を書いた紀貫之は鬼神の心を鎮めるものは歌だと書いてます。じっくり味わい、良さを体感してください。