【小論文が書けない】なんとか脱出するための具体的な方法とは何か

小論文

小論文が書けない

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回はどうしても小論文が書けない人に向けて、脱出法を発信します。

そんなことができるのか。

最初にそう思った人は、非常にノーマルな感覚を持っています。

もちろん、褒めているワケではありません。

しかし、そういう受験生が大半なのです。

初めから覚悟して難関大を受験しようという人は、それなりに国語力を磨いてきたかもしれません。

現在も過去問に挑んで、日々鍛錬しているに違いないのです。

しかし昨今ブームの年内入試にチャレンジしようとする人や、推薦入試で小論文があることを知った受験生の中には、不安で仕方のない人も多いことだろうと思います。

ちょっとイメージしてみましょう。

こんなパターンではないでしょうか。

今まで、何度か小論文を試してみた。

過去問も数回やってみた。

しかしどこから書いたらいいのか、さっぱり見当もつかない。

聞いたことのない言葉が多く、何がポイントなのか、見えてこない。

原稿用紙に向かってはみたものの、なんにも書けない。

時間ばかりが経過していきます。

願書を出すまでにそれほどの余裕はないのです。

これで大丈夫なのか。

とても不安で仕方がない。

多くの受験生がこのパターンかもしれません。

先生にみてもらおうと思っても、これではとてもお願いする勇気が出ませんね。

今まで、たくさん作文を書いてきたはずなのです。

それなのに、小論文となると手も足もでない。

元々、こういう類いの文章を書いたこともないし、ノウハウもない。

さてどうしたらいいのか。

書けない理由

厄介な症状です。

もしかしたら、小論文のない学校を選ぶべきなのかもしれません。

あるいはその場で書くのではなく、あらかじめ自宅で書いていくタイプの学校を受験するか。

確かにそういう方式の大学がないワケではありませんからね。

Tumisu / Pixabay

しかし主流は圧倒的に面接とセットで、当日その場で書くというパターンが多いのです。

ここでなぜ書けないのかを少し分析してみましょう。

次のような理由が考えられます。

課題文型の場合

①文章を書くことに慣れていない
②問題文や資料を読んでも、内容のイメージが浮かばない。
③どの部分が最も大切なのか、わからない。
④自分の意見が1つにまとまらない。
⑤賛成すればいいのか、反対すればいいのかもわからない。
⑥内容に関連のある体験なども特にない。

テーマ型の場合

①何をテーマの中心にすればいいのかわからない。
②経験や見聞がない。
③小論文に書くほどのまとまった考えが出てこない。

グラフ、図式型の場合

①どこが大切なポイントなのか、読み取れない。
②数字の違いがよくわからない。
③図や、数字をどう文章に落とし込めばいいのかが理解できない。
④論理的に文章をまとめられない。

どうでしょうか。

あなたのケースに合致したものはありますか。

ポイントを絞るのに苦慮しているのは、どのケースでも同じですね。

対策はあるのか

よく言われることがあります。

小論文は自動車の運転と同じなのです。

あなたは運転免許を取得するために、まず何をしますか。

多くの人は自動車教習所を訪ねますね、

多くの法令を勉強した後、実地訓練に入るのです。

指導者のいうとおりにハンドルやアクセル、ブレーキの使い方を覚えていくのです。

ただ本を読み、試験場へすぐ行く人はいません。

それだけで、車の運転ができるほど簡単ではないからです。

仮免を取って道路に出てみると、想定外のことがたくさんあります。

誰もが完全にルール守っているワケではありません。

スピードが速くなるほど、瞬時の判断が必要になります。

小論文の勉強は、まさにそれと同じなのです。

すなわち、次のような方法で練習を積む以外に方法はありません。

対策方法

①何を主題にして、自分の意見はどの方向に向かうのかを明確にする。
②構成の形を決める。
③とにかく書き始める
④語彙を増やす。
⑤書いたら先生にみてもらう。

この作業を繰り返すのです。

自動車でも住宅でも、骨格がもっとも大切です。

基本の形ができていないと、すぐに壊れます。

論理の組み立て方を自分のものにする必要があるのです。

時間があまりない

いよいよ入試の出願時期がせまってきました。

まだそんな時期ではないなどと言っていてはダメです。

年内入試はもう始まっています。

ネットにも締め切り期日は載っています。

過去問のサンプルもあります。

今日始めれば、明日始めた人よりも、確実に1日ははやく進むのです。

毎日書いていると、必ず慣れます。

言葉が自然に出てくるようになります。

これは誰もが言うことです。

習うより慣れろです。

しばらく繰り返しているうちに、自分の文章の型というものを知ることができます。

修正するのはそこからです。

うまくいけば、キーワードを短時間で探すことができます。

スキルがあがるにつれて、文章力も身につくのです。

これは理屈ではありません。

とにかく始めてください。

特にテーマ型の場合、自分が大学に入って学びたいことを中心に論じるケースが多いです。

何を勉強したいのか。将来、どのような職種に就きたいのかというビジョンを、必ず考えまとめておいてください。

その方が文章がスムーズに運びます。

うまくいけば、年内の合格を勝ち取ることができます。

校内推薦の募集もまもなく始まります。

指定校に推薦されれば、その段階でほぼ合格を手にしたことになります。

気を抜かずに頑張ってくださいね。

朗報をお待ちしています。

今回も最後まで、お付き合いくださり、ありがとうございました。

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