【ジャパンタクシー】街角の風景が斬新な車の登場でガラリと変わった

ノート

新感覚のタクシー

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、ブロガーのすい喬です。

今日は街の風景の変化について、ちょっと書かせてください。

つい1月ほど前、GoToキャンペーンが始まりました。

せっかくだから都心のホテルへ泊まってみようということになったのです。

久しぶりに銀座の街を歩きました。

整っていてきれいですね。

気持ちがいいです。

ショーウィンドウを覗いているだけで楽しい気分になります。

それと同時に目についたのが新しいタクシーのスタイル。

家の近所でも最近はこの型のタクシーがグンと増えました。

かつてロンドンへ行った時のことをつい思い出してしまいます。

すごく似てるなというのが第1印象です。

悪くないですね。

背が高くて乗るのも楽そう。

スライドドアというのも気に入りました。

東京の街は車に乗り込むのも大変です。

乗り降りに余計なスペースを必要としない自動車というのはすごく大切なことなのです。

ホテルまで乗ってみました。

確かに車内が広くて楽です。

Crissa / Pixabay

いつからこのタイプの車が走り出したのか。

普段はあんまり気にもしていませんでした。

なんとなくオリンピックを意識しているのかなと思っていたくらいです。

これからはこれがスタンダードになっていくのでしょうか。

東京もロンドンのような街になっていくんですね。

登場は2017年

気になるので少しだけ調べてみました。

名前はまさに「JPN TAXI」そのもの。

そういえば車体の横にこの文字が浮き上がっていました。

タクシー会社の名前ではなかったんですね。

トヨタがコンパクトミニバン「シエンタ」を元にして作り上げたのだとか。

タクシーですから乗降客の利便性に最大限配慮するのは当然です。

特徴は、大きなスライドドアを備えていることです。

ただし左側の後ろだけ。

これには驚きました。

左の前と右側は普通に押して開くタイプなのです。

隋分議論が沸騰したようです。

なぜ右側は普通のスイングドアなのか。

想像がつきますか。

トヨタも最初は世界標準の普通のドアを考えていたようです。

ちなみにシエンタは両側ともスライドドアです。

いろいろな議論の末に編み出したのが左右のドアが違うタイプ。

どうしても右側をスライド式にすると、子供などが突然飛び出したりしやすい考えたのです。

ギリギリ脇を通り抜ける車にドアの開閉が見えないということもあります。

少しだけでもスイングドアが開くと、脇を走る運転手は気にしますからね。

左ハンドル車では停車車両を見るドライバー視線の角度が浅くなるのです。

それだけ認識されにくいということにもなります。

結局、現在のスタイルの方が安全だということになったそうです。

最初は右側にドアをつけないというアイデアも出たとか。

まさにヒットにつながるトヨタの開発魂だといえるかもしれません。

さらにサイドウィンドウが完全には下がりません。

これも子供がシートの上に立って開いた窓から車外に転落するのを防ぐ配慮なのです。

1度乗る時に確認してみてください。

基本は右側からの乗降はなるべくしないというのがコンセプトのようです。

床面の低さ

これも時代のニーズでしょうね。

バスなども最近のはステップが非常に低くなっています。

高齢化社会に対応しなければ、タクシーの利用もないという厳然たる現実があります。

当然車いすを利用する乗客の利便性も高めています。

ちなみに2019年に車いす利用者の乗降性を高める一部改良が実施されたとか。

スロープの折り畳み構造の改良などを施したのです。

スロープの設置から車いす固定までを3分ほどに短縮したといいます。

このあたりの細かな気遣いが評判を高くし、さらに導入する会社が増えたことと思われます。

以前ならクラウン、セドリックなどのセダン系が主流でした。

燃費などの効率化でハイブリッドのプリウスが増えた時期もありました。

しかしハイブリッドエンジンをトヨタが世界の市場に投入してから既に約20年がたちます。

その間に天井の高い使い勝手のいい車種が次々と誕生しました。

今回のJPN TAXIはまさに満を持しての登場ということなのでしょう。

折からオリンピックのインバウンド客をあてこんで、スマホのアプリと連動するということも考えました。

まさに「JapanTaxi」というアプリがそれです。

外国へ行くと、確かにタクシーに乗るのは不安なものです。

道がよくわかりませんからね。

深夜の空港から都心のホテルまで行かなくてはならないという時、待機しているタクシーをみつけられないなどということもあります。

意外と早朝や深夜はつかまらないものなのです。

出張や旅行で飛行機や新幹線の時間が決まっている場合や、急いでいるシーンなどではタクシーの予約ができるのは重宝です。

電話よりもJapanTaxiはアプリから予約を簡単にとれるそうです。

確認も簡単です。

ネーミングが見事だと思いました。

タクシーの車体に書いてある文字にピッタリとアプリの名前が書いてあるようなもんです。

決済も全て自動です。

オリンピックを2020年に控えたタクシー業界としては、万全の態勢だったというべきでしょう。

コロナ禍の中で

ご承知の通り、2021年夏にオリンピックが延期されました。

しかしこのところ、ヨーロッパのロックダウン情報が毎日のように飛び込んできます。

抑えきれたかにみえるコロナウィルスの患者数が再び増加に転じています。

フランス、イギリスなどをはじめとして、再び外出禁止措置がとられることになりました。

今後インバウンドにどれくらい期待ができるのか。

航空会社も海外路線がほぼなくなってしまったかのようです。

せっかくのタクシー配備もこの先どうなるのでしょう。

JPN TAXIは視線の移動量が少ないフェンダーミラーも採用しました。

ハザードスイッチを手元に引き寄せたりもしました。

様々な工夫が施された新感覚の自動車なのです。

今後、日本の街の風景はどんどんかわっていくでしょうね。

オリンピックに関係なく、確実に新しいフェーズを迎えたと思います。

利用者のニーズにあわせて、開発は進むのでしょう。

日本のタクシーは殆どがこのスタイルに集約されていくのではないでしょうか。

評判も上々のようです。

個人で買うにはLPガス仕様ですので、ちょっと面倒かも。

350万円の価格がネックだという人もいます。

それもこれもあわせて、日本のタクシーは確実に変化を遂げつつあります。

個人タクシーなども、今の流れでいけば必ず同じスタイルの車になっていくのではないでしょうか。

やはりロンドンがお手本です。

ニューヨークのイエローキャブよりは、隋分とおとなしい印象です。

これからの活躍をずっと見守っていきたいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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