歌詠み

【『槐記』に潜む処世術】太閤秀吉の無知を見抜いた歌詠み幽斎の血

『槐記』という本に載っている歌詠みの機転の話です。太閤秀吉の無知を知っていて、わざと相手を舐め窮地を救った話なのです。登場人物は細川幽斎と里村紹巴です。それぞれの性格がみごとに描かれています。性格の違いに着目して読める教訓に満ちた作品てす。

【歌詠みの系譜】古本説話集9話に紫式部と伊勢大輔の魂の交感を見た

古本説話集第9話に紫式部と伊勢大輔との間に行われた魂の交感の様子が出てきます。歌を詠むということは歌人にとって命と引き換えにするだけの厳しい作業でした。その重責を短時間で見事にやってのけた話の中に、歌人の系譜が見えてきます。みごとな話です。