学び 【詩は近いところに・蜂飼耳】生と死をめぐる充実が一瞬にして増殖する場 詩とはどのようなもののことをいうのでしょうか。難しいですね。実は詩は私たちのすぐそばにあるのです。格別に形をかえて存在しているわけではありません。日常の片隅にちょこんと置かれているのです。人がそれに気づくとき、そこに詩が生まれます。 学び
ノート 【コミュ力の頂上】話を熱心に聞こうとする姿勢に人は好感を抱く どんな人が1番有用なのか。複雑な時代です。先が見えません。しかし人間力のある人はなんとか生き残っていけるでしょう。その力とは何か。学力だけで測れないもっと別の力が必要です。それが「コミュニケーション力」なのです。 ノート
本 【芋粥・芥川龍之介】人間の欲望には限りがなく幸福と幻滅とは表裏一体 芥川龍之介の短編はどれも面白いですね。非常に感覚が鋭いので、時に痛い思いをします。『芋粥』もそうした作品のうちの1つです。芋粥を腹いっぱい食べるのが夢だった男が、どんな思いでその日を迎えたか。その後に襲われた精神の不安について示されたものです。 本
ノート 【自己肯定感がカギ】格差社会の日常に囲まれながらも強く生き抜くには 日本人は自己肯定感が低いとよく言われます。特に中高生り登校拒否現象などをみていると、どうして自分をもっと強く支えきれないのかとかんがえてしまいます。原因は何であるのか。どこにその解決法があるのかを探ってみましょう。 ノート
学び 【無為自然・列子】主体性のない判断には常に危険性が潜むという教訓 無為自然を常に考えていた道家の思想家、列子について考えてみましょう。今回の話はいつの時代にも通用する基本的な考え方です。主体性もなく、ただ他人の考えにのると、あとでとんでもないことになるという教訓です。 学び
本 【銀の匙・中勘助】灘中の名物教師が1冊に3年かけて授業をした伝説の本 中勘助の『銀の匙』という本を知っていますか。灘中の名物先生が、この作品を3年間かけて授業に使いました。多くの生徒がこの小説を通じて、国語力を身につけたと言われています。ぜひ、チャンスがあったら手にとってみてください。 本
小論文 【いますぐ書け・堀井憲一郎】文章は身体から絞り出されるものだ【小論文】 小論文を書くためにはどうすればいいのか。誰もが悩むところですね。堀井憲一郎の本に面白いタイトルのものがありました。とにかく今すぐ書けというのです。プロ用のライティングの本ですが、真理をついています。内容をチェックしてみました。 小論文
学び 【晏子之御】他人の権威を笠にきて今の地位に満足する小人物とは誰のことか 晏子之御という話を知っていますか。晏嬰の下で働いていた御者の逸話です。昔から語られていたようです。自分の地位が低いのに、偉い人の権威を笠にきて威張り散らす人間の悲しさを訴えたものです。 学び
小論文 【小論文・翻訳の創造性】日本文学と外国文学を翻訳することの裏側には 外国文学を翻訳することにはどういう意味があるのでしょうか。それと反対に日本文学を外国語に翻訳することの意義はなんでしょうか。いずれにせよ、翻訳は固定化された言葉のキャッチボールではありません。一つの創造活動なのです。 小論文
ノート 【沈黙する花】美しい花があるだけで花の美しさというものはない【死の予感】 映画監督、西川美和氏のエッセイから考えたことを文章にしました。花はいつも沈黙しています。しかしその存在感は非常に絶大なものです。なぜでしょうか。1つは枯れて腐っていくからです。死の匂いを放つ最強のアイテムなのです。 ノート
本 【枯野抄・芥川龍之介】芭蕉臨終の場面で弟子たちがみせた心理のドラマ 芥川龍之介の『枯野抄』は芭蕉が亡くなる死の床を描いた小説です。多くの弟子たちはそれぞれの自意識で動いています。その心理を一人一人めくっていくという作業が容赦ありません。短編ですので、一読をお勧めします。 本
ノート 【デジタルサイネージ】動的な情報媒体は現代に必須の広告アイテム デジタルサイネージという言葉を知っていますか。スーパーマーケットやショッピングセンター、ドラッグストア、病院、ホテル、銀行、オフィスなどあらゆるところに設置されています。動画を主題とした広告宣伝用の媒体です。その意味をさぐっていきましょう。 ノート
小論文 【和漢の境をまたぐ】中国の文化をどう日本人は自分のものにしたのか【戸山高】 和漢の境をまたぐとはどういう意味なのでしょうか。日本が中国から学んだ文化は数知れずあります。それを日本人は自分の国にあうように、少しずつ変形させていきました。そのプロセスを考えてみようというのです。都立戸山高校の入試問題です。 小論文
本 【想像し物語ること・大江健三郎】誰もが自己表現をしたいと願う欲求の意味 人間は誰でも自分を表現したいのです。それが生きているということの証しです。想像力を自由にはばたかせ、他者との垣根を払いのけようとする作業なのです。今回は大江健三郎のエッセイを取り上げてみました。 本
ノート 【能・隅田川】梅若殺しを取り入れた狂女ものの代表作【母の悲しみ】 能の中でも狂女ものとジャンルの作品はそれほど多くはありません。『隅田川』はその代表でしょう。『伊勢物語』を題材にしながら、それとは違う梅若伝説をあしらっています。子供に死に別れた母親の悲しみが実にみごとに描かれています。 ノート
本 【猟師仏を射ること・宇治拾遺物語】世間知らずな聖と判断力のある猟師は 説話集の中から題材を取り上げてみました。世間知らずな聖と世の中を冷静に見ている猟師の話です。2人の対比がわかりやすいので、昔話として、長い間親しまれてきたのでしょう。ここからどのような教訓が得られるでしょうか。考えてみてください。 本