学び

「文学者・大江健三郎」作家は人間を存在・行動・想像力の3種類に分割する

文学は終わったのか。その役割は何か。いずれも難しい問いです。作家はどのようにして言葉を紡ぎ出すのか。それをあらためて考えてみましょう。ここでは大江健三郎の評論を元にして考察します。
小論文

「生成AIvs人類・町田高校推薦」共存は可能か「人間にしかできないこと」

生成AIと人間との共存は可能でしょうか。コンビュータの持つ正確さを人間に求めることはできません。記憶力では完全に人間は負けています。それではどの分野で生き残れるのか。それを考えてみましょう。
小論文

「小論文必勝法」一文50字以下を厳守。短い文は正義「漢字は30%」

小論文は短文でまとめる。これが鉄則です。一文は50字以内にしましょう。それだけで読みやすい文章になります。しかしこれがやってみると、実に難しいのです。とにかく書いてみる。長かったら切る。この練習を続けてください。必ず上達します。

『源氏物語』は一条天皇の中宮・定子に捧げた鎮魂のための創作だったという説

源氏物語は平安時代を代表する文学作品です。紫式部はこの物語をどのような構成のもとに書き始めたのでしょうか。具体的には誰をイメージしてまとめたのか。それを考えていくと、彼女の周囲にいた人間模様がはっきりと見えてきます。
小論文

「町田高校小論文」最善の手を求め藤井聡太名人は沈思黙考した「AIの時代」

AIと人間の違いは何か。コンピュータと人間の差は何か。それを真剣に考えなければ、これからの時代を生き抜くことはできません。令和6年度の町田高校の問題は内容の豊かなものでした。小論文は難しいです。真剣にあなたも考えてみてください。
学び

「メディアとの共生」広告と情報の境界線はどこにあるのか「ステマの恐怖」

情報と広告の違いをどのように見抜くのか。なかなかに難しい問題です。ネット社会において、膨大な量の広告を記事の中に埋め込まれて発信されると、見分けがつきにくくなるのです。それをどう解決していくのか。そのための方法があるのでしょうか。
小論文

「世界をつくり替えるために」自分を作るタネは世界とのズレを意識すること

青年期になると、世界と自分との関係がはっきりと見えなくなってきます。ズレを感じるようになるのです。実はそこがスタート地点なのです。認識の在り方を深く考察し続け、やがで真実をつかむことができるようになるのです。

「別れを告げない」済州島4.3事件を題材にした静かなノーベル文学賞受賞作品

2024年度ノーベル文学賞に輝いたハンガンの小説を紹介します。タイトルは『別れを告げない』です。済州島4.3事件を題材にした静かな小説です。虐殺の話ですが、凄惨な場面は少なく、むしろ散文詩を読んでいる気すらしました。
学び

「連詩の可能性」詩人大岡信が願い続けた新鮮な言葉との出会いはあったのか

「連詩の可能性」ということについて考えてみましょう。ご存知ですか。詩人同士がお互いに1つの場で詩を綴るという試みです。大岡信が願い続けた新鮮な言葉との出会いはあったのでしょうか。NHKのアーカイブスもみつかりました。
学び

「原始社会像の真実」原始の時代にも戦争、女性差別、環境破壊はあった

原始の時代は戦争もなく、平和だったのでしょうか。なんでも昔はよかった式の考え方をするのは大変に危険です。その時代を生きた人たちは必死だったのです。そこには戦争も差別も環境破壊もあったと考えるのが自然なのです。
学び

「体験格差」低所得家庭の小学生の約3人に1人が体験ゼロという厳しい現実

体験格差という言葉をよく聞きます。子どものころに必要な体験をほしていないということが、自己肯定感の育成を阻害しているという考え方です。親や社会の価値観をどう体験させていくのかという重大なテーマなのです。

『紫式部日記』関白藤原道長と紫式部の仲についてヒントになるのはこの2話だけ

紫式部日記は実に興味深い日記です。誰にもみせる予定はなかったはずです。しかし中宮彰子のためにどのような動きをしていたのかということもよくわかります。清少納言に対するライバル心もここにはみてとれます。道長との関係はどうだったのか。

「中島敦・山月記」主人公・李徴は完璧主義と自己実現の狭間で揺れた

中島敦の名作『山月記』は高校で必ず習います。人間の本性を正面から捉えた小説だからです。自尊心と羞恥心の間でもがき苦しむ主人公の姿は、今日の我々に通じるものがあります。その内実を読み取ってください。

「枕草子28段・にくきもの」観察力の鋭さと独自の感受性が反映された段

枕草子28段には清少納言が嫌いだったものが、取り上げられています。彼女の鋭い視線は、人間の持ついやらしさを見事に掬い上げています。特に複雑な宮中の中で生きていくことり難しさを感じさせるものが多いのです。

「本居宣長・同じ人の説」真面目に学問に取り組めば学説も変化するのは当然

学問の研究というものは真面目にやればやるほど、自分の考えが次々と変化していく事実につきあたるものです。それを正しくないということはできません。自分に正直になればなるほど、学説の変化を知ることになるのです。
小論文

「課題文をどう解釈して小論文にまとめるのか」字数が少ないほど難しい

小論文は制限字数が少ないと難しくなります。エッセンスを短文の中にすべて押し込めなければなせらないからです。さらに課題文が短い場合も難問ですね。どのようにまとめるのか、すべて自分で考えなければなりません。