【香炉峰の雪・枕草子】学問があり機転のきく女房と中宮定子の日常

枕草子はいつ読んでも新しい発見のある本です。さすがに長いあいだ読み継がれてきただけのことはありますね。その中でも香炉峰の雪の段はことに有名です。高校では必ず習います。背後に漢詩の知識が必要です。理解できると、なおいっそう深みが増します。

【月山・森敦】雪に閉ざされた寺で過ごしたひと冬の日常【原風景】

作家森敦の魅力はその特異な世界にあります。10年働き、10年遊ぶという生き方を実践してきました。それが彼の文学にさまざまな陰影をつけています。旧制一高を退学した後に、多くの小説家たちと知り合い、特に横光利一に師事しました。