なんとかしのぐしかない夏
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、ブロガーのすい喬です。
今日は急に暑くなりました。
扇風機を出したり、エアコンをつけたりしてなんとかしのいでいます。
昨日より8度も高くなったとか。
九州では大雨が降っています。
1カ月分の雨量が1日で降ったそうです。
線状降水帯という言葉をよく耳にするようになりました。
以前は聞かなかったですね。
同じ場所にずっと前線がとどまり、雨を降らせるのです。
日本中のあちこちにこの降水帯が発生するようになりました。
先週は熱海で土石流があったばかりです。
行方不明者の捜索を懸命に行っているところです。
東京はこの100年間で平均気温が3度上がったそうです。
しかしぼくの実感からすれば、本当に暑くなったのはここ10~20年くらいですね。
それまでの80~90年にほぼ匹敵するくらいの率です。
エルニーニョだ、いや、ヒートアイランドだと言っているうちに、気温はぐんぐん上昇してしまいました。
かつて35度なんていう気温の日は滅多にありませんでした。
ちょっと高齢の人に訊いてみればすぐにわかります。
地球の温暖化を防ごうというのはSDGsの大きな目標でもあります。
ガスの層をこれ以上厚くすることだけは避けたい。
そのために脱炭素社会にしなくてはならない。
これも最近よく聞くようになりました。
クリーンエネルギーの普及が待たれるところです。
脱炭素
ガソリンで走る自動車も、やがてなくなる日がくるに違いありません。
地球温暖化ガスの削減は喫緊のテーマです。
炭素を振りまく企業からは炭素税を取る。
これも1つの方法です。
あらゆる手段を早く講じるしかありません。
かつてのような地球に戻る日がくるのでしょうか。
それとも地球の温度は上がり続けるのでしょうか。
とにかく暑くて仕方がありません。
コンクリートで囲まれた都会には熱を逃がす場所がないのです。
仕方がないから人間は暑さを避けるためにエアコンのスイッチをいれます。
まさに悪循環です。
少し前は夏になったらデパートへ涼みに行きました。
あるいは会社にじっとしている方がよかったです。
しかし今では全ての部屋にエアコンを完備している家も多いです。
教室にもエアコンがついています。
なかったら、授業ができません。
それくらい暑いです。
人間が集まると、体温で予想以上に部屋の温度があがるのです。
寝るときも湿度は何%で温度は何度に決めているなどと、広言する子供まであらわれる時代です。
家がホテル並みに快適になりました。
だから部屋にこもってしまいます。
エアコンの熱が外へ放出されます。
人間は自然環境を少しでも自分の都合のいいようにあわせて生きてきました。
その結果が今の状況です。
副作用
かなりの副作用を覚悟しながら薬もたくさん作りました。
それでも新しい疫病が世界の風景を変えようとしています。
今回のコロナ禍でも最初のワクチンは高齢者に接種されました。
最近のデータでは接種した後、高齢者の罹患率は確実に下がっています。
それ自体は大変に望ましいことです。
高齢化の波はとどまるところを知りません。
平均寿命が伸びる一方です。
高齢化社会がものすごい勢いで進んでいるのです。
医学の進歩が果たして本当によかったのか、悪かったのか。
人生100年時代をどう豊かに生きたらいいのか。
誰もこれという答えを持っていません。
認知症になって頭が働かなくなっても、人は生きなければならないのです。
親子や夫婦の関係も今後は随分違ったものになっていくでしょうね。
高齢化の現象は長いスパンで考えなくてはなりません。
まだ始まったばかりなのです。
むしろこれから先の予想をすることの方が難しいです。
老人だけで暮らすホームが日本中の至る所にできています。
かなりのスピードで建設ラッシュが進んでいるのです。
介護保険がその流れに拍車をかけました。
保険料の徴収ができなくなると大変なので、現在は年金から自動で天引きされるシステムになっています。
それにつれて介護認定の申し込みが増え、審査基準が厳しくなりました。
予算が追い付いていけません。
社会保障費
それでなくても少子化時代です。
その一方で社会保障費はうなぎのぼりです。
健康保険の比率も微妙に変化しています。
現在の1割負担はやがて消えてしまうでしょうね。
みんな少しずつ先延ばしなのです。
地球が少々暑くなっても我慢するしかないのかもしれません。
そのうち、誰かがなんとかしてくれる。
ある意味、他力本願の時代でもあります。
わかってはいるものの、どうしようもないのです。
どうしたらいいのか。
答えがありません。
あと20年くらいの間に団塊の世代がみな消えていきます。
その後は少し楽になるという予測も1部にはあります。
本当にそうなるのでしょうか。
人間は生老病死の段階を踏んで、その命を終えます。
未来予想をいくらしても、その通りになるかどうかは予断を許しません。
目下の問題は、今年の夏を越えられるだろうかということです。
おりしもついでのように開会されるオリンピックがあります。
ほぼ全試合が無観客で実施されます。
声援のないスタジアムでプレイする選手たちの気持ちを思う時、21世紀が試されているなという実感を濃くしますね。
東京でオリンピックを開催した1964年頃の熱気はどこにもありません。
願わくばオリンピックが大過なく終わり、コロナが早く収束することを祈りたいです。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。