本 【波打ち際に生きる・松浦寿輝】境界だけが持つ不安定で甘えに満ちた魅力 波打ち際という境界をテーマにして、人はどのような感じ方をするのかについて、論じた文章です。一言でいえば、大変にユニークだといえます。海の中で人間は生きられません。つまりそこには死が待っています。それに対して丘の上には生があるのです。 本
ノート 【歌右衛門の魅力】あれから20年の歳月が過ぎ新成駒屋誕生が待たれる 成駒屋の名前で親しまれた中村歌右衛門が亡くなってから、既に20年がたってしまいました。これほど女形が見事だった役者はいないのではないでしょうか。普段の立ち姿そのものが、女性そのものでした。仕草の一つ一つに目を見張ったものです。 ノート
ノート 【落語・ことばあそび】日本語の持つ音の魅力を堪能【人気3演目】 日本語は実に面白い構造を持っています。同じ音で意味が全く違う表現ができるのです。そういった特性を持つ言葉を主題にして落語があります。「しの字嫌い」「ん回し」「山号寺号」がそれです。ちょっと声に出してみてください。楽しいですよ。 ノート
学び 【杉田敏ロス】人間としての魅力にあふれたビジネス英語講座の30年 30年間にわたって続いた実践ビジネス英語のラジオ講座がついに終わってしまいました。誠に残念です。杉田ロスになってしまっている人が多いと聞きます。彼の英語力だけでなく、人間味あふれる語り口調は、多くの人に愛されました。その秘密をさぐってみます。 学び
本 【作家・中上健次】路地の魅力が昭和の力の源泉だった【風景の変化】 日本の風景はここ数10年で大きく変わりました。路地がなくなり、道路が舗装されました。かつて路地を舞台にして小説を書いたのは中上健次です。彼の紀州新宮を中心とした世界はそれが神の領域に入るものと仮託されました。崇高な世界の造詣だったのです。 本
ノート 【ローマの休日】何度見ても胸がキュンとしめつけられる映画はこれ 名作映画って何か。難しい質問ですね。いつ見ても胸がしめつけられる物語じゃないでしょうか。作中の人物と一緒になって心躍らせる。そして衝撃を受け、泣いたり笑ったり恋したり。王女と新聞記者の物語です。でも本当の主役はローマの町そのものなのです。 ノート