鎮魂歌

【故郷の廃家・饗庭孝男】語り部のひとりとして一族の歴史を綴った鎮魂歌

饗庭(あえば)孝男先生のことは、いつか書きたいと思っていました。著書の中でも好きな本の一冊、『故郷の廃家』を久しぶりに読んだのがきっかけで纏めてみる気になりました。大学時代に授業を受けることができ、幸せでしたね。今になっても、当時のことをよく覚えています。

【清光館哀史・柳田國男】生の苦痛と熱狂を秘めた歌垣が鎮魂歌になる夜

柳田國男は日本民俗学を作り上げた人です。彼の著作にはさまざまなものがあります。その中でも高校の教科書に載っている「清光館哀史」を取り上げます。かつて泊まった宿屋は既に没落してなくなっていました。旧盆の夜に歌われた歌を柳田は追いかけたのです。