本 【更級日記】神秘的な夜の山の美しさと少女の夢見がちな心の風景がみごと 『更級日記』の足柄山を読みましょう。菅原孝標女が父親と一緒に京都に戻ることになりました。 その時の喜びと戸惑いを実に見事に描写しています。彼女の持つ観察力の鋭さが文章の中ににじみ出ています。味わってみてください。 本
本 【女生徒・太宰治】少女の不安を巧みに表現したお得意の自意識日記【怖い】 太宰治の小説『女生徒』はなかなかユニークな作品です。1日の朝から夜までを日記風にまとめてあるのです。全編にわたって、1人の女生徒の自意識をそのまま、言葉でまとめ切っているのです。自己愛の中身をのぞいてみましょう。 本
本 【那須野・奥の細道】眩しい光の中に突如あらわれた撫子のような少女は 『奥の細道』の中の「那須野」の段を読みましょう。ここで特筆すべきなのは、突然登場するひとりの女の子です。名前をかさねと言います。そこから重ねるという文字を連想し、さらに撫子の花を思い浮かべました。句と共に鑑賞してみてください。 本