井上ひさし

【握手・井上ひさし】ルロイ修道士の優しさがどこまでも身に沁みる

短編『握手』は読んだ後、こころが温かくなる名品です。井上ひさしが修道士との出会いを通じて、人間に対する信頼を手にしていった軌跡が描かれています。そこに登場する指言葉はさまざまな意味をもち、この小説の味わいを深めています。
ノート

【井上ひさし・つかこうへい】日本の演劇を底からくつがえした男たち

日本の演劇に大きな影響を与えた人として、井上ひさしとつかこうへいの名前をあげたいと思います。この2人はそれぞれ作劇の姿勢は異なるものの、人間への愛情に満ち溢れていました。彼らの芝居を見た人の多くが、生きる勇気を手にしたことと思います。

【井上ひさしの芝居】難しいことをやさしく深く伝え続けた真の作家魂

作家井上ひさしの仕事は多岐にわたります。小説の執筆はもちろんのこと、多くの時間を戯曲の制作に費やしました。浅草フランス座で学んだ芝居作りが後のこまつ座創設に引き継がれたのです。彼の作り出す舞台は人間愛に彩られたすばらしいものばかりです。