権力

【鎧の袖・増鏡】朝廷から武家へ権力が移る時代の歴史物語【承久の変】

『増鏡』は歴史物語です。今回はその中にある「鎧の袖」を読みます。公家社会から武家政治へ転換する時代の話です。後鳥羽上皇が院宣を出して、朝廷政治を復活しようとしました。しかし既に時代は武家の社会になろうとしていたのです。
ノート

【世襲・学閥・閨閥】固定化が格差を生む【明治維新から150年】

明治維新から150年を経て、日本では階級が固定化しつつあります。それにつれて格差がさらに明確になっているのです。政治家などをみると、それが実によくわかります。その人の実力を越えて、出自がものをいうのです。実に複雑な社会になりました。

【権力争いの象徴・無名草子】衰亡していく家の姿に世の無常を知る

『無名草子』にはさまざまな話が載っています。中でも中宮定子が亡くなった時の様子がしみじみと書かれています。一条天皇と相思相愛だった中に、道長の権力欲が滑り込んできます。新たな攻防が始まるのです。愛情だけでは生きてはいけない時代の哀しみです。